ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は3月16日、世界最大のICT見本市CeBIT 2015(3月16日~20日、ドイツ・ハノーバー)で、独SAPとの提携関係をを拡大し、両社の本社所在地である中国・深圳とドイツ・ヴァルドルフにおいて共同イノベーションに向けた体制を確立することを発表しました。両社は今回の取り組みを通じて技術協力体制の確立に注力するとともにIoT分野での研究を進め、市場に新たなソリューションを提供することを目指していきます。
インダストリー4.0は、蒸気機関による機械化、電気による大量生産、コンピューターによる情報化に次ぐ第4の産業革命になると考えられており、情報通信技術(ICT)を活用してサイバー空間と物理システムを融合し、「情報」と物理的な「モノ」をつなぎ、統合されたスマート・ネットワークに機器を接続することで、スマートな製造業を実現するものです。ICTにより、製造工程や欠陥修正、システム障害復旧の自動化が可能となり、生産効率と費用対効果を最大限高めることができると期待されています。
ファーウェイの最高戦略マーケティング責任者である徐文偉(ウィリアム・シュー)は発表にあたり、次のように述べています。「企業向けアプリケショーンやソフトウェア分野のグローバル・リーダーであるSAPとのWin-Winな提携関係は、ファーウェイにとって重要なものです。同時に、我々は中国と欧州間の協業モデルの開発にも尽力しています。ファーウェイとSAPはこれまでにSAP HANA認定ハードウェア、共同コンタクト・センター、ビッグデータ、スマートシティ、BYOD(Bring Your Own Device)において協力関係を築いてきましたが、インダストリー4.0とIoT分野の共同イノベーションに向けた取り組みは、両社の戦略的提携関係において新たなマイルストーンとなるでしょう。ICTインフラにおける幅広い経験と知見を持つファーウェイは、SAPとの協力を通じて双方の技術と販売力を活かし、IoTとクラウドの領域でさまざまな業種のグローバル企業が簡単かつ迅速に新技術を導入するための差別化されたソリューションを開発していきます。」
SAPプロダクト&イノベーション担当エグゼクティブ・ボード・メンバーのバーンド・ロイケ氏(写真左)と
ファーウェイの最高戦略マーケティング責任者の徐文偉(写真右から2番目)
ファーウェイとSAPのパートナーシップ拡大の一環として、両社はファーウェイのICTインフラとコネクティビティ・ソリューションをSAP HANA Cloud Platform、SAPアプリケーションとアナリティクス・ツールに統合していきます。初期段階では、SAP HANA Cloud Platformを利用してアジャイル・マニュファクチャリング、スマート・エネルギー、スマート運輸ソリューションの開発に注力する予定です。この開発には、ハードウェアと接続機器の統合、アプリケーションとアナリティクス・ツールの統合が含まれます。また、中国とEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域における運輸、船舶・車両分析サービス、メンテナンスや警備サービス向けのソリューション展開に取り組みます。
SAPのプロダクト&イノベーション担当エグゼクティブ・ボード・メンバーであるバーンド・ロイケ(Bernd Leukert)氏は次のように述べています。「ファーウェイとSAPは相互補完の関係にあります。ファーウェイはICTインフラに関する幅広い経験を活かし、SAPは主にオープンなプラットフォームと法人向けソフトウェアの開発に集中します。我々はコラボレーションを通じて、SAP HANA Cloud Platformをベースにインダストリー4.0およびIoT時代のお客様に価値を創出していきます。両社のノウハウを融合した技術協力により、より強力な法人向けソリューションを生み出し、中国、欧州、新興国のお客様にさらなる価値をもたらすことができると考えています」
2012年以降、ファーウェイとSAPはハイパフォーマンス・ソリューションにおいて協業しており、Huawei FusionCube、FusionServer RH8100とRH5885でSAP HANAプラットフォームとアプリケーションをサポートしています。2014年は年間を通じてファーウェイのハードウェア上で稼動するSAP HANAが大きな成功を収め、中国やEMEAなどの各業界をリードする企業から評価されています。今回の共同イノベーション体制の構築により、ファーウェイとSAPはクラウド・コンピューティング、インダストリー4.0、IoTの分野で技術協力を拡大し、ファーウェイのクラウド・データ関連製品と法人向けネットワーク製品をSAP Business Suite 4 SAP HANA(SAP S/4HANA)とクラウド・アプリケーションに統合することで、クラウド・サービス市場におけるビジネス・チャンスの獲得を目指します。さらに、新たなソリューションに向けた研究を進め、製造業、通信、公共機関、エネルギーなどの業界で、各業界のベンチマークを打ち立てることを目標としています。
CeBITIはドイツ・ハノーバーで毎年開催され、世界各地から85万人以上が訪れます。ファーウェイはサーバー、ストレージ、クラウド・コンピューティング、データセンター・ソリューション、SAP HANA統合ソリューションなど、インダストリー4.0に向けた最新の製品とソリューションをホール2 B30のファーウェイ・ブースでご紹介します。詳細は、以下のウェブサイト(英語)をご参照ください。
http://enterprise.huawei.com/topic/2015Cebit/index.html
【ファーウェイについて】
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、世界有数のICTソリューション・プロバイダーであり、1987年に中国・深圳(シンセン)に設立された従業員持株制による民間企業です。「通信技術を通じて人々の生活を豊かにする」というビジョンのもと、お客様志向のイノベーションとパートナーシップにより、通信・企業ネットワーク、端末、クラウド分野にわたり、お客様の競争優位性を高めるエンド・ツー・エンドのICTソリューション・ポートフォリオを確立しています。ファーウェイの17万人におよぶ従業員は通信事業者、企業、消費者の皆様へ最大の価値を提供すべく尽力しており、競争力の高いソリューションとサービスを170か国以上で提供し、世界人口の3分の1にもおよぶ人々のICTソリューション・ニーズに応えています。
日本法人(ファーウェイ・ジャパン)は2005年に設立され、日本市場のニーズに応えるべく幅広い製品ならびにサービスを提供しています。詳しくは、当社ウェブサイト:www.huawei.com/jp/、フェイスブック:www.facebook.com/HUAWEI.JAPAN、ツイッター:twitter.com/HUAWEI_Japan_PR、LINE:‘ファーウェイ’で検索、YouTube:http://www.youtube.com/user/HuaweiDeviceJPをご覧ください。
SAP
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SAPの将来予測に関する記述
本プレスリリースにおける記述のうち、過去または現在の事実に関するもの以外は、1995年米国民事訴訟改革法で定義する「将来性の見通しに関する記述」に該当します。将来予想に関する記述には、「見込まれる」、「信じる」、「推測する」、「期待する」、「予測する」、「意図する」、「かもしれない」、「計画する」、「予想する」、「だろう」、「予定がある」といった言葉やSAPに関するその他の類似した表現が含まれます。SAPは将来の予測に関する記述を更新または改正する責任を一切負いません。将来の予測に関するすべての記述は、様々なリスクや不確実性が含まれるため、実際の結果が当初予想したものと大きく異なったものになる可能性があります。SAPの将来の財政結果に影響する可能性のある要因については、SAPの最新の年次報告書(フォーム20-F)など、米国証券取引委員会(SEC)への提出書類内で十分に説明されています。本プレスリリースの読者は、その時点の情報に基づいた上記の将来予測に関する記述に全面的に依拠することを避けるように注意してください。
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