社会課題をクリエイティブに解決する世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を運営するハーチ株式会社(東京都中央区、代表取締役:加藤佑)は、三菱地所株式会社(東京都千代田区、執行役社長:吉田 淳一)とコラボレーションし、オフィス空間を活用した展示コーナー「IDEAS FOR GOOD Museum in MEC」をオープンしました。
企画の背景
気候変動による自然災害や資源枯渇、経済的格差やヘイトクライムなど社会的差別。近年都市を取り巻く環境は大きく変化し、都市に暮らす多くの人々が、生活の中でその変化を身をもって体感するようになりました。いま、自然環境を損なうことなく、人々が生き生きと暮らすことのできるまちづくりが求められています。
三菱地所株式会社は、2020年度から10年間の長期経営計画において、「Quality of life」と「Sustainability」の二つを事業を通じた価値提供の視点と定め、サステナビリィに関する具体的な取り組みを本格化。農林中央金庫、日本経済新聞社及び日経BP等と協働して、大手町・丸の内・有楽町地区にてSDGsを切り口とした企画やイベントを行う「大丸有SDGs ACT5」プロジェクトも始動しました。
例えば、まちづくりの様々な場面においてサステナビリティの概念を組み込もうとしたときに、そもそもどのような選択があるのか、どのような方法でそれが実現できるのかは、座学で学ぶだけではなく、実際にプロダクトや素材を手に取って五感で体感することでイメージしやすくなります。そこで、今回は IDEAS FOR GOODがこれまで紹介してきた世界中のサステナブルなアイテムをキュレーションして三菱地所本社の空きスペースに展示。実際にプロダクトを手に取り、体感できるコーナー「IDEAS FOR GOOD Museum in MEC(Mitsubishi Estate Companyの略)」を開設しました。
◆コロナ禍における新たなオフィス活用「Office as a Museum」
また、本企画はオフィスの新しい活用方法を模索する一つの試みでもあります。新型コロナウイルスの影響でオフィスへの出勤が大幅に制限された企業も多く、従業員それぞれの考える「オフィスに行く理由」にも変化が表れました。
「会議はすべてオンラインで問題ない」「通勤がないのは楽」「社員同士のコミュニケーションが取りにくくなった」など様々な意見があるなかで、多くの企業がオフィスを持つ意味やその価値を再定義しようとしています。今回は、オフィスをミュージアムと見立てる(Office as a Museum)ことで、オフラインならではの体験と新たなオフィス活用の可能性を模索しました。
◆「IDEAS FOR GOOD Museum in MEC」とは?
本企画は、毎月テーマを決めて、IDEAS FOR GOODが今まで取り上げてきたプロダクトを中心に、環境問題や社会問題の解決を目指しているプロダクト、また都市やまちづくりに関する新たな視点を提供しているプロダクトを展示するものです。
実際の展示場所となるのは、三菱地所本社のPERCH(パーチ)というエリア。PERCHには執務に必要な文具類や、休憩のためのスナック、お土産などが置かれており、社員が少し休憩するときに立ち寄れる場所です。そこで展示を行うことで、仕事の合間に展示を見ることができ、また仕事に戻る際にインスピレーションを持って帰ってもらえる仕組みになっています。
◆展示の概要
2021年3月のテーマは「プラスチック」。プラスチックをめぐっては海洋プラスチックごみ問題や我々の体内にも流れ込むマイクロプラスチックの問題、化石燃料使用に伴う気候危機への影響などがたびたびメディアでも取り上げられており、日本をはじめ世界でもっとも深刻な環境問題の一つとなっています。
一方で、プラスチックは軽量で機能性も高く、他素材と比較して輸送時のCO2排出量が低くフードロス削減にもつながるなど、必ずしもネガティブな側面ばかりではありません。問題はプラスチックという素材そのものではなく、人間の使い方にあるのではないかと考え、今回は「プラスチックとの付き合い方」をテーマにプロダクトを選定しました。
◆展示品の例
海洋プラからできた工芸品「buøy」
神奈川県横浜市に拠点をおく株式会社テクノラボが、海洋プラスチックをアップサイクルし、食器や植木鉢などの工芸品を制作しました。プラスチックごみの鮮やかな色が反映された、どれもオンリーワンのプロダクトです。
香港発・水に溶けるビニール袋「#INVISIBLEBAG」
香港現地のスタートアップ企業であるDistinctive Actionが、水に溶けるビニール袋を開発しました。原材料はポリビニルアルコールデンプン、グリセリンなど。水に溶かさず外に放置されたとしても、自然と堆肥化されるプロダクトです。
Patagoniaのペットボトルからできたフーディー
アウトドアアパレルを中心に扱うPatagoniaがプラスチックをリサイクルしたパーカーを販売。 原料として使用されているのは、ペットボトル14.9本とコットンのはぎれ生地362グラムで、従来の方法で栽培されたコットン製フーディーに比べ697リットルの水を節約しています。
◆サステナビリティに楽しく触れてもらう「ナッジ」
また、社員の皆様には展示をただ鑑賞するだけではなく楽しみながら参加していただけるよう、「ナッジ」の考え方を取り入れた仕掛けを導入しました。ナッジとは、行動科学の知見から望ましい行動をとれるよう人を後押しするアプローチのこと。今回は社員の皆さんに実際にミュージアムに足を運んでもらうために、展示コーナーで食べた飴の包み紙でお気に入りの商品に投票してもらうコーナーを設置しました。飴は廃棄予定となっていたものを活用し、投票に使われたプラスチックの包み紙は、回収後にアップサイクルされて、新しい工芸品に生まれ変わる予定です。
IDEAS FOR GOODは今後も三菱地所と連携し、大丸有エリアでも新たな展示を企画していきます。
【概要】
・開催時期:2021年3月~2022年3月
・会場:三菱地所株式会社 本社オフィス
・最寄駅:大手町駅
※三菱地所株式会社関係者以外は入場いただけません。
◆ サイト概要:
・サイト名:IDEAS FOR GOOD(アイデアズ・フォー・グッド)
・サイトURL:https://ideasforgood.jp/
・主なコンテンツ:ニュース、コラム、インタビュー、イベントレポート、用語集
・テーマカテゴリ:テクノロジー/マーケティング/デザイン/アート/CSR/政府系プロジェクトなど
◆ 団体概要:
・商号:ハーチ株式会社
・代表者:代表取締役 加藤 佑
・所在地:東京都中央区日本橋富沢町10-13 WORK EDITION NIHONBASHI 602
・設立:2015年12月
・事業内容:ウェブメディア事業の運営
・資本金:20,000,000円
・企業URL:https://harch.jp/
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