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GMOインターネットとテックビューロが業務提携しブロックチェーン技術によるゲーム用バックエンドエンジンを共同開発

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~従来の半分未満のコストでゼロダウンタイムを実現~

GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)とテックビューロ株式会社(代表取締役:朝山 貴生 以下、テックビューロ)は、本日2016年2月1日に業務提携し、テックビューロのプライベート・ブロックチェーン技術「mijin」をベースとしたゲーム用バックエンドエンジンを共同開発いたします。

GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)とテックビューロ株式会社(代表取締役:朝山 貴生 以下、テックビューロ)は、本日2016年2月1日に業務提携し、テックビューロのプライベート・ブロックチェーン技術「mijin」をベースとしたゲーム用バックエンドエンジンを共同開発いたします。

ブロックチェーン技術(*1)はフィンテック(*2)分野で注目の最新技術で、これをゲーム用バックエンドエンジンに応用することで、運用コストが従来の半分未満へと圧縮が見込めるうえ、ダウンタイムをできる限り抑える“ゼロダウンタイム環境”の実現が可能となります。今秋を目処に、ゲーム・アプリ専用クラウドサービス「GMOアプリクラウド」において、PaaS型バックエンドエンジンとして販売開始する予定です。

【業務提携の背景】

■フィンテックの最新技術をゲームのバックエンドに応用

テックビューロが提供するプライベート・ブロックチェーン技術「mijin」は、企業内や企業間で利用できるプライベートP2P(*3)ネットワークをクラウド上や自社データセンター内に構築できるプラットフォームです。ブロックチェーン技術によって構築されたP2Pネットワークは、データベースがキャパシティを超えた際にもシステムが停止しない“ゼロダウンタイム環境”を、運用コストを削減しながらも実現できるとして、金融サービスに留まらず様々な分野での活用が期待されています。

一方、GMOインターネットでは、1,800タイトル超の運用実績を誇るゲーム・アプリ専用クラウドサービス「GMOアプリクラウド」を提供しており、ゲーム・アプリ開発者の多様なニーズに応じてサービスの充実を図っています。

こうした中、GMOインターネットは、予測を上回るトラフィック量による高負荷があった場合でも、ブロックチェーン技術をゲーム向けクラウドサービスに応用すれば、ダウン(停止)しないゲーム環境を安価に提供できるとして注目しておりました。また、テックビューロにおいても、様々な業界の企業とブロックチェーン技術の実証実験や共同開発を推し進めています。

そこで両社は、安価なゼロダウンタイム環境をゲーム向けのクラウドサービスにおいて実現するべく、ブロックチェーン技術を応用したゲーム用バックエンドエンジンを共同開発することといたしました。

【ブロックチェーン技術によるゲーム用バックエンドエンジンについて】

ゲーム内通貨の決済やアイテムの所有権移行、進行フラグの保存・照会などの処理を行うゲームのバックエンドエンジンは、ブロックチェーンとは非常に相性の良い分野です。この度の共同開発にあたっては、テックビューロの「mijin」をベースに、GMOインターネットが管理機能やアプリ用のSDKを開発することで、PaaS型バックエンドエンジンの商品化を進めてまいります。同サービスの完成後は、「GMOアプリクラウド」の新サービスとして、今秋に販売を開始する予定です。

画像1:



■キャパシティを超えても落ちないゲームへ

ゲームの運営において、システムダウンの発生を防ぐことは重要課題の一つですが、ピーク時のトラフィックを見越して、その負荷に耐えられるキャパシティでデータベースを構築すると、通常時は稼働しない空きリソースに対して無駄なコストがかかってしまいます。また、ゲームがテレビ番組で紹介されたり、インターネット上で爆発的に口コミが広がったりするなどして、予測を上回るトラフィックによってデータ処理能力がキャパシティを超えてしまうと、全ての処理が停止し、多大な機会損失につながってしまいます。
画像2:

ブロックチェーン技術を利用したゲームバックエンドシステムは、複数のコンピュータ(ノード)にデータを分散して稼働させるので、キャパシティを超えても機能が停止することなく自動で遅延処理し、トランザクションの整合性も保証します。これにより、突発的な障害や急激なアクセス増加にも対応できる、ゼロダウンタイム環境が実現可能となります。

■ゲーム内データの不正操作を未然に防ぐ

ブロックチェーン内のデータは全て暗号技術の鍵によって管理できることから、ゲーム内通貨や所有アイテムといったデータの安全な保存はもちろん、そのアクセス権限についてもゲーム運営者側で厳密に管理でき、不正操作を行うユーザーや業者も排除することができます。

また、ブロックチェーンの勘定データ内では数字の整合性が保たれ、ゲームユーザーに付与された鍵なしに、ゲームのステータス変更やゲーム内通貨の消費が不可能となるため、ゲーム内のフラグの矛盾やユーザーによるチートといったデータの不整合や、不正利用を防ぐことができます。

【GMOインターネット株式会社について】 (URL:https://www.gmo.jp/

「すべての人にインターネット」を企業理念に掲げ、インターネットインフラ、インターネット広告・メディア、インターネット証券、モバイルエンターテイメントの4つの事業領域を柱に、個人・法人向けのサービスをワンストップで提供しております。

■「GMOアプリクラウド」について (URL:http://cloud.gmo.jp/)

「GMOアプリクラウド」は、2010年8月の提供開始以来、現在までに1,800タイトル超の運用実績を持つゲーム・アプリ専用のクラウドサーバーサービスです。ゲームやアプリの運営に最適なホスティングサービスを表彰する「GameBusiness.jp ゲームクラウドアワード」(主催:株式会社イード)において、4年連続「最優秀賞」を受賞するなど、多くのゲーム提供会社様よりご支持いただいております。

【テックビューロ株式会社について】 (URL:http://techbureau.jp/)

テックビューロ株式会社は、暗号通貨技術とブロックチェーン技術に基づいたソフトウェアとサービスを開発しているクリプト・フィンテック・ラボ(Crypto-Fintech Lab.)です。ビットコインを含む暗合通貨の為替取引プラットフォーム「Zaif」やプライベート・ブロックチェーン基盤ソフトウェア「mijin」のほか、ブロックチェーン技術導入の受託開発やコンサルティングサービスを提供しております。

■「mijin」について (URL:http://mijin.io/)

「mijin」は、クラウド上や自社データセンター内に、プライベート・ブロックチェーン環境を構築できるプラットフォームです。既存のデータベースや勘定システムを置き換えて劇的にコストを削減すると同時に、改ざん不可能なセキュリティ環境が構築できるほか、実質ゼロダウンタイムを実現します。金融機関から電子マネー、ポイント、オンラインゲーム、ロジスティクスまで、幅広くご利用いただけます。2013年からの開発経験を持つプロジェクト「nem」のチームがテックビューロに合流して開発した、汎用性の高いブロックチェーンプラットフォームです。

【用語集】

(*1)ブロックチェーン技術

ビットコインの生みの親によって発明された、P2P方式によるデータ処理の基盤技術です。複数のコンピューターが分散型合意形成を行い、暗号署名しながらブロック単位で複数データを処理するのが特徴です。安価なコンピューターで稼働でき、ゼロダウンタイムと、改ざん不可能なセキュリティを実現します。バックアップや冗長化も必要なく、劇的なコスト削減が可能でありながら、キャパシティを超えても落ちないことから、金融機関にも注目されています。

(*2)フィンテック(FinTech)

金融(Financial)と技術(Technology)を掛け合わせた造語で、ITの融合による金融システムの革新的活用を意味します。従来は、金融機関向けにサービスを提供する大手ITベンダーが関与するものでしたが、ここ数年は技術革新とともに比較的小規模のベンチャー・スタートアップ企業の参入が増え注目を集めています。

(*3)P2P

peer to peerの略で、専用のクライアントサーバーを介さず、接続されたコンピューター同士で直接通信を行うネットワークシステムのこと。

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