メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、過半数所有子会社であるカリプト・デザイン・システムズ(以下カリプト)を買収したことを発表しました。
本買収に伴い、カリプトは独立した事業部としてメンター・グラフィックスに統合されます。メンター・グラフィックスは、カリプトの製品および技術の将来性を高く評価しており、このような決断に至りました。
設計/検証改善のパイオニアであり、Axiom Design AutomationならびにFrontline Design AutomationのCEOを歴任したBadru Agarwalaが、カリプト事業部のジェネラルマネージャーに就任します。
加速する事業拡大の勢い
2011年にCatapult(R)の技術とリソースがカリプトに移管されてから4年の年月を経て、カリプトは高位合成とC-to-RTL検証の統合フローを構築するという目標を達成しました。Catapultは、C/C++およびSystemCの記述から製品として十分な品質のRTLを自動生成できる唯一の高位合成ツールへと進化し、技術および市場の両方を牽引する存在となっています。また、Design Automation Conference(DAC)といった公の場において、Google、NVIDIA、Qualcomm、STMicroelectronicsといった積極的なCatapultユーザがCatapultを使って開発した製品について議論するなど、この技術の持つ影響力の大きさがうかがえます。
CatapultをカリプトのSLEC(R)テクノロジに統合させたことで、どのシステムレベル設計言語を選択するかにかかわらず、C-to-RTL検証の最適なソリューションを実現できるようになりました。
また、カリプトのパワー最適化プラットフォームであるPowerPro(R)は、最先端の半導体企業で次々と採用されています。PowerProは、RTLパワー最適化の各種ツールを包括したスイート製品であり、新しいRTLパワー解析機能に加えて、SoCのロジック、メモリ、組込みプロセッサといった領域のダイナミック電力とリーク電力を削減して最適化する実績ある技術を備えています。フォーマル手法によるシーケンシャル等価性チェックを実行できる唯一のソリューションでもあります。
「カリプトは優れた技術とともに着実に進歩を続けてきました。Catapult LPフローは、パワー最適化テクノロジを高位合成に組み込んだことで、業界が求めるC言語からパワー最適化RTLまでの完全統合フローの基礎を提供します。また、カリプトはFinFETベース設計の課題を克服するために、主要な顧客と連携してきましたが、そこで開発した最新のパワー製品はローパワー設計における大きな成果となるでしょう。カリプトの優れたエンジニアリングリソースをメンター・グラフィックスの世界各地の拠点、そして業界におけるリーダーシップと組み合わせることで、さらに製品の採用が広がり、この勢いはさらに加速していくでしょう。」メンター・グラフィックスにてカリプト製品を担当する事業部のGeneral Mangerに就任したBadru Agarwalaは、上記のように述べています。
メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ12.4億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jp をご覧ください。
Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ