株式会社徳間書店は、2016年1月28日(木)に小松左京の最後の長篇作品である『虚無回廊』を電子書籍として発売いたします。
『虚無回廊』は1986年に連載開始。ついに未完に終わりましたが、かの名作『果しなき流れの果に』を超える作品として企図され、さまざまな可能性を内包しつつ展開されたSF長篇大作です。
今回、小松左京生誕85年の誕生日に、この大作を初電子化し、発売することとなりました。電子オリジナル特典として、生賴範義のカバー原画2点を収録のほか、加藤直之による連載時のイラストレーションを連載第一回の誌面を再現して復刻。さらに小松左京直筆原稿、小松左京ライブラリによる解説と盛りだくさんの内容です。
また、『首都消失』(2016年2月26日予定)、『飢えなかった男』(2016年4月予定)『さよならジュピター』(2016年7月予定)と、他の小松作品も今後続々ePub化予定となっております。
この機会に、小松SFの豊穣な世界を、改めてご堪能頂けますと幸いです。
【STORY】
地球から五・八光年の宇宙空間に突如出現した巨大円筒形物体“SS”の正体は? 超AI開発プロジェクトの研究員遠藤秀夫は、完全自立型人工知能の開発中に、AI(人工知能)に魂を与えたAE(人工実存)という新しい概念に到達していた。
やがてSS探査に送り込まれた“AE”が遭遇したのは、複数の地球外知的生命体の姿だった……。「生命」「知性」「文明」の意味を問いかける本格SF巨編。
【電子オリジナル企画】
・生賴範義カバー原画2点
・加藤直之イラストレーション「SF アドベンチャー」連載第1回
・小松左京・直筆原稿
・小松左京ライブラリによる解説
【特別収録】
・堀晃 × 山田正紀 × 谷甲州 特別座談会(司会:大森望)
【配信書店】
■Kindle http://amzn.to/1lMvqbD
■楽天Kobo http://bit.ly/1Pha95P
■eBookJapan
■紀伊國屋書店BookWebPlus
■セブンネットショッピング
■デジタルe-hon
■Neowing
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■Yahoo!
■DMM.com
■iBooks ほか
【希望小売価格】本体 1600 円 +税
【形式】ePub3・リフロー
【著者プロフィール】
小松左京(こまつ・さきょう)
1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒。1963年、「SFマガジン」掲載の「易仙逃里記」で商業誌デビュー。『地には平和を』『復活の日』『空中都市008』「くだんのはは」、『虚無回廊』など長篇、短篇あわせ多数の作品を発表。1973年の『日本沈没』は、第27回日本推理作家協会賞・第5回星雲賞(日本長篇部門)を受賞。さらに、上下巻合わせて400万部を超えるベストセラーで社会現象となり、二度にわたり映画化された。また、作家活動のかたわら、大阪万博のテーマ館サブ・プロデューサー(1970年)、国際花と緑の博覧会の総合プロデューサー(1990年)等でも活躍した。2011年7月26日逝去。
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