国内最大級のマーケティングデータを保有するインテージと機械学習自動化プラットフォームを提供するDataRobotがマーケティング領域でのデータ活用促進に向けて協業開始
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃、以下インテージ)は、機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」を提供するDataRobot, Inc.(本社:マサチューセッツ州ボストン、CEO:Jeremy Achin、以下DataRobot)とSI/コンサルティングパートナー契約を締結しましたので、ここにお知らせします。
ビッグデータが普及した昨今、マーケティング業務環境もデータ・ドリブン型の意思決定が浸透し、AI技術の普及に伴う「AIの民主化」も世界的に加速しています。しかしマーケティング領域においては、収集した各種データにAI(機械学習)を適用し、次に取るべきマーケティング・アクションを精度よく判定/予測するまでに至っているお客様企業は限られるのが現状です。
一般的に、判定/予測モデルを構築するモデリング工程と、モデルを各種システム(BIツール等)に組み込むデプロイ工程では、異なる専門性が要求されます。そのため多くの企業で職能別に人材を組織化して対応せざるを得ず、それがマーケティング業務でのAI(機械学習)活用が浸透しづらい一因と指摘されています。また、AI(機械学習)ツールが発展する一方で、「どんなデータが必要かわからない」「データはあるけれど、きれいに整っていない」「データの量が足りない」などのデータ準備に関する課題も浮き彫りとなっています。
国内最大級のマーケティングデータを保有・提供してきたインテージでは、これらの課題に対応するため、両工程をシームレスに提供する機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」をグループ横断で導入するとともに、同社とパートナー契約を締結し、ビッグデータを価値ある情報に転換しマーケティングの意思決定を支援するソリューションの共同開発に着手いたしました。
取り組みの第一弾として、本日より「DataRobot」を活用した下記のサービス提供を開始いたします。
インテージ保有の生活者ログデータ※1を用いたカスタム型データ解析サービス
お客様企業への「DataRobot」導入支援サービス(PoC※2、データ・ハンドリングなどの各種支援)
■今後の展望
今後は、下記を重点取り組みテーマとして、DataRobotと共同でのサービス開発および商品化検討を進めてまいります。
・INTAGE connectとの連携によるダッシュボード構築支援
ー 従来はアドホックかつ不定期に実施されていた予測分析(売り上げ、需要など)を「DataRobot」で自動化することにより、予測に基づくマーケティングPDCAの高速化に寄与します。(Real-Time Prediction)
・スマートテレビ視聴ログデータ(Media Gauge(R) TV)との組み合わせによるテレビCM出稿プランニング/バイイング支援
加速度的に増え続けるデータを扱い、より複雑な分析をする必要に迫られているマーケターの皆様を支援するために、インテージが保有・提供する国内最大級のマーケティングデータと、世界有数の機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」を融合し、お客様企業の意思決定に貢献することを目指します。
なおインテージは、11月27日(火)のDataRobot社主催「AI Experience 2018 Tokyo(http://ai-experience.jp/)」に協賛いたします。
※1現段階で分析対象とする生活者ログデータは下記を想定しています。
・SCI(R)(全国消費者パネル調査)
・i-SSP(R)(クロスメディアシングルソースパネル)
※2 PoC (Proof of Concept)とは、ITツールの導入において、本格導入を前提とした各種検証を実施する取り組みのこと。
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【SCI(R)(全国消費者パネル調査)とは】 https://www.intage.co.jp/service/platform/sci/
全国15歳~79歳の男女52,500人の消費者から継続的に収集している日々の買い物データです。食品、飲料、日用雑貨品、化粧品、医薬品、タバコなど、バーコードが付与された商品について、「誰が・いつ・どこで・何を・いくつ・いくらで、購入したのか」という消費者の購買状況を知ることができます。
※SCIでは、統計的な処理を行っており、調査モニター個人を特定できる情報は一切公開しておりません
※現時点では60代までのデータ提供を基本サービスとさせていただいております。ご要望に応じて70代のデータを追加いたします
【i-SSP(R)(インテージシングルソースパネル(R))とは】 https://www.intage.co.jp/service/platform/issp/
当社の主力サービスであるSCI(全国消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォンからのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関するデータを収集するものです。当データにより、パソコン・スマートフォン・テレビそれぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。また、調査対象者に別途アンケート調査を実施することにより、意識・価値観や耐久財・サービス財の購買状況を聴取し、あわせて分析することも可能です。
【Media Gauge(R) TVとは】 https://www.intage.co.jp/service/platform/mediagauge-tv/
複数のテレビメーカーから収集した、ネットに結線されたスマートテレビと録画機の視聴ログをクレンジングし、統一フォーマットで標準化・構造化した視聴データです。都道府県別にとどまらず、一部エリアでは市区町村別でもデータを見ることが可能です。各放送局別(地上波・BS・CS)、各地域別(市区町村など)に、15秒単位でテレビ番組やテレビCMの視聴行動を把握することができます。
【INTAGE connectとは】 https://www.intage.co.jp/service/platform/intage-connect/
お客様企業のBIツールへインテージデータを連携するソリューションで、お客様企業保有のデータとインテージが保有するマーケティング支援データを連携することが可能になります。
これまでは各社の提供するマーケティング支援データが企業内で独立している状態でした。インテージデータを契約しているお客様企業では、「INTAGE connect」を経由して簡単に自社利用のBIツールやCRMツール等と、インテージが保有するマーケティング支援データを連携して活用することが可能になり※、統合的なライブモニタリングが実現されます。
※提供できないBIツールやCRMツールもあります
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【株式会社インテージ】 https://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values ~ お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、さまざまな業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、共に生活者の幸せに貢献することを目指します。
生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点に立ったマーケティングの実現を支援してまいります。
【DataRobot, Inc.】 http://datarobot.com/jp
「DataRobot」は世界最高峰のデータサイエンティストのノウハウを集約させた機械学習のプラットフォームです。予測モデルを、簡単に、速く、精度良く、自動生成することによって、データサイエンスの知識があまりない方にもすぐ利用が可能です。DataRobot 社は、米国、日本、ヨーロッパ、シンガポールでビジネスを展開しており、金融、保険、通信、製造、メディア、インターネット、流通、スポーツといった様々な分野で利用されています。
【報道機関からのお問い合わせ先】
■株式会社インテージ 広報担当:星(ほし)/小林(こばやし)
TEL:03-5294-6000
サイト「お問い合わせフォーム」 https://www.intage.co.jp/contact/
■DataRobot Japan PR事務局 (MSL内) 浅野(あさの)/竹部(たけべ)
TEL: 03-5719-8901
MAIL:datarobot_pr@msljapan.com
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