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Start Up 【Interview】登山を身近に学べる学習Q&Aサイト「Sherpa」を探る

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【Interview】登山を身近に学べる学習Q&Aサイト「Sherpa」を探る

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sherpa_1ここ数年、日本に巻き起こっている登山ブーム。若年層から中高年まで、幅広い層に浸透し、山ガール・山ボーイという流行語まで生まれた。しかし、その裏では遭難や滑落など、不幸な事故も後を絶たない。

ここで、立ち止まって考えてみよう。私たちは、どれだけ山のことを知っているのだろう。安全に登るには、どうしたらいいのか?どんな格好で、何を持っていけばいのか?知りたいこと、知るべきことが、それこそ山のように浮かんでくる。

「Sherpa(シェルパ)」は、そんな素人クライマーのために誕生したサービスだ。山岳会に所属していない人でも、気軽に山の知識を吸収できるこのサイト。登山業界に新たな学習基盤を創出するものとして、期待がかかる。

提供元は、Sherpa&Company。代表取締役の石井 孝典(いしい たかのり)氏に、早速話を聞いた。

・誰もが登山を楽しめるよう仲間同士で立ち上げたサイト


Q1:まずは、このようなサービスを立ち上げたきっかけから、お聞かせください。
sherpa_2私自身が、登山を始めたいと思った際、どうやって学んでいいのかわからなかったからです。装備は何を買えばいいのかわからず、相談できる仲間もいない。もはや、「わからないこと」が「わからない」といった状態でした。(中略)

そんな中、年々増え続ける山岳事故やマナー違反が、メディアで取り沙汰されているのを見て、誰もが身近に登山を学べるよう、学習基盤を整える必要があると感じました。より安全に、みんなが登山を楽しめて、生涯スポーツとして、多くの人のライフスタイルの充実に貢献したい。そんな思いの下、4人の仲間と立ち上げたのが、登山学習サイト「Sherpa」です。

Q2:現在の登山に対する日本人の認識は、どの程度のものなのでしょうか。
sherpa_4現代の登山者は、800万人以上いると言われています。2010年頃から、若い女性を中心に山ガールというスタイルが生まれ、登山用品メーカーも、これまで以上にデザイン性の高い製品を次々と開発し、若い世代にも登山が注目されるようになりました。(中略)

その反面、遭難や事故が年々上昇傾向にあり、登山届を義務化する山域や、救助費用を負担する地域もあります。また、パートナー不足や学ぶハードルの高さなどから、離脱者が多いのも、課題だと感じております。

・疑問に対してプロのガイドが丁寧に回答


Q3:コンテンツの内容について、詳しく教えてください。
sherpa_3現時点での主な機能は、Q&A、学習記事の連載です。Q&Aではプロガイドがわかりやすく、親切丁寧に回答する機能となっております。

学習記事では登山、ファーストエイド、トレーニングなど、初心者向けからステップアップできる連載記事も、準備する予定です。現在は、Q&Aでは解決できない疑問や技術を、実地・机上講習するサービスも開発中です。

Q4:正式版リリースは、いつ頃になるのでしょうか。
年内のなるべく早い時期に、提供するつもりです。まずは、3月18日にベータ版をリリースする予定ですので、お楽しみいただければ、と思います。

「Sherpa」では、Q&Aから学習記事、実地講習まで気軽に疑問を解決しつつ、学べる環境を提供します。どうかご期待ください。

回答者として山岳ガイドの他、山岳医療、気象予報、ファーストエイドやトレーニングなど、山にまつわるプロが集結している「Sherpa」。これから登山を始める人はもちろん、すでに始めている人にも、必見のサイトとなりそうだ。(取材・文 乾 雅美)

登山学習Q&Aサイト Sherpa

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