海外・国内のベンチャー系ニュースサイト | TECHABLE

TECHABLE

Release 【イベントレポート】学べる・広げる・届けるHAPPY EARTH DAY!プロジェクト:エコが学べる「Z世代と企業のサステナ提案」ワークショップ

Release

【イベントレポート】学べる・広げる・届けるHAPPY EARTH DAY!プロジェクト:エコが学べる「Z世代と企業のサステナ提案」ワークショップ

SHARE ON

このエントリーをはてなブックマークに追加
メルカリ・SHIBUYA109が、長谷川ミラ氏をゲストに迎え、Z世代の参加者7名と「地球にやさしいアクション」をディスカッション

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、4月22日の「アースデー」※1に合わせ、4月19日から4月30日の期間中「学べる・広げる・届けるHAPPY EARTH DAY!」プロジェクトを実施いたします。本プロジェクトの一環として、初日の4月19日、エコが学べる「Z世代と企業のサステナ提案」ワークショップを、株式会社SHIBUYA109エンタテイメント(以下、SHIBUYA109)と共同開催しました。
※1:4月22日に制定されている「アースデー」とは、地球のことを考え、美しい自然環境に感謝する1日です。欧米諸国ではすでに認知度の高い記念日で、今年は特にバイデン大統領によってアメリカのパリ協定復帰が決定したことから、4月22日の「アースデー」に合わせて開催される気候変動サミットにも注目が集まっています。

画像1:

当日はワークショップに先立ち、メルカリのブランディングチームマネージャーである上村一斗が、SHIBUYA109と共同で取り組む理由を説明。“環境や社会性の付加価値に対する意識”が全年代平均値を大きく上回る調査結果が出ているZ世代について、「未来の地球を担う世代にあたる」とし、「多様な価値観を持つ人が集まり、取引されるマーケットプレイスを創っていく上で、こうした価値観の変化を捉えることは非常に重要であると考えています。そこで、すでにZ世代がメインの顧客層であり、調査なども行われているSHIBUYA109さんにZ世代の声を聞く環境を提供いただく運びとなりました」と共同開催の背景を語りました。

一方のSHIBUYA109は、4月14日に発表した2021年度を始期とする新たな経営方針において、「若者と共に向き合う地球の未来」と題するSDGsの方針を決定したばかり。SDGsに対して、若者サイドに立ち、若者の意見を基に、SHIBUYA109と若者にとって深い関係にある4つの目標(ジェンダー、街、ファッション、パートナーシップ)に取り組まれようとしています。

SHIBUYA109の広報・ブランディング担当であるリチャードソン千尋氏は、2020年7月に「SHIBUYA109 lab.」が実施した若者のSDGs意識調査※2を振り返り、「トータルで約6割の方が『SDGsに興味関心がある』と回答した一方で、実際にどのようなことに取り組めばよいのかわからず、行動に移せていない」と指摘。さらに、社会的課題の解決方法について、回答者の約44%が「個人や企業が協力し解決すべき」と回答していることから、「個人一人ひとりでは力が及ばないことに、企業としてきっかけをつくることが大切。今回のワークショップを第1弾として、今後も様々な企業と連携して取り組み、Z世代の皆さんの言葉から未来を実現していきたい」と意気込みを語りました。
※2:https://shibuya109lab.jp/article/200818.html

■エコが学べる「Z世代と企業のサステナ提案」ワークショップ

ワークショップのテーマは「アースデーに考える、Z世代の価値観とあなたの身近なエコとは」。1997年生まれのZ世代で、2017年にオールジェンダー向けブランド「JAMESIE(ジェイムジー)」を立ち上げた長谷川ミラ氏をゲストに迎え、SHIBUYA109 lab. 所長の長田麻衣氏、メルカリの上村がZ世代の男女7名とともに語り合いました。
画像2:

ワークショップの冒頭、「もともと『アースデー』を知っていましたか?」と上村が聞くと、参加者7名のうち5名が挙手。Z世代のSDGsに対する関心の高さを改めて印象づける場面となりました。

続いて、“Z世代が買い物をする時の基準”を知るために、長田氏が「モノを選ぶときにどんなことを大事にしていますか?」と質問。参加者の富田竣祐さんは「値段」「品質」「評価(レビュー)」と回答し、「優先順位としてもこの順で、まずは予算に見合った商品を探し、品質もリサーチして確かめます。ただ、値段と品質が良い(ように見える)としても、評価が悪いと、お金を払うことに抵抗がある」と話します。
画像3:

長田氏はこうした考え方を「Z世代に多い傾向」と言い、「使えるお金が限られた中で買い物をしなければなりませんが、その時、SNSでいくらでも情報収集ができる。『値段』と『品質』『評価』の折り合いを付けながら、なるべく商品を吟味して購入に至るのが、Z世代の価値観ではないか」と分析しました。
一方、モデレーターの長谷川氏は商品購入プロセスにおける「SNSでのリサーチ」に着目。「Z世代にとって、事前リサーチは当たり前になっていると思う。私はInstagramやTikTokで情報収集していますが、特にTikTokは、同世代のユーザーによるリアルな商品レビューが多くて参考になる」と話すと、参加者の皆さんも大きく頷いていました。

買い物の基準として、商品の付加価値を重視する声も挙がりました。参加者の高橋陽香璃さんは、「『欲しい』という思いが最初にあるわけではなく、予算が限られているなかで、買い物を『自分が価値を感じる体験にお金を変換する行為』として捉えている」と言います。

「モノを買って使うことで、時間の節約になったり、気持ちのリフレッシュになったりと、さまざまなものを得ていると思います。例えば、タピオカミルクティーを購入するのであれば、商品そのものに加えて、友だちと一緒にお店に並び、ワイワイ楽しめることにお金を払っていると考えています」(高橋さん)
こうした商品の付加価値に関連して、長谷川氏は「生産背景も気にしてほしい」と呼びかけます。「昨今では、商品のサステナブル性だけでなく、商品生産に携わる労働者の問題などが注目されています。皆さんが頑張ってアルバイトなどで稼いだお金を、どの企業に使うのか。企業理念や創業者の想いに共感してモノを買うこともあると思います」(長谷川氏)
画像4:


2つ目のテーマは、「メルカリとSHIBUYA109が取り組むべき、地球にやさしいアクション」。両社では現状、主に次のような課題を抱えています。メルカリは、(1)出品物の買い手が付かず、売れ残ってしまう商品がある、(2)購入された商品を発送する際に梱包資材が必要となり、過剰包装されるケースもある。SHIBUYA109は、(1)商品販売後のリユース提案等のアクションができていない、(2)商品の梱包資材のリサイクルができていないといった課題です。

ワークショップでは、これらの課題をもとに、参加者の皆さんが事前に考えたアイデアをご提案いただきました。

宮脇杏弥さんが考えてくださったのは、売れ残り商品や過剰在庫、リユースに関する2つのアクションです。
「様々なファッションブランドが入っているSHIBUYA109で、シーズンが過ぎたアイテムを取りまとめ、『109アウトレット』としてメルカリで販売するのはいかがでしょうか。その際、スタイリングの参考にしている人も多いショップスタッフによる着用写真を載せることで、興味関心をより高められると思います」(宮脇さん)

「もう一つが、SHIBUYA109に古着回収BOXを設置し、過去にSHIBUYA109で購入して着なくなっている服を集め、『109 Vintage』といったキャッチーな見せ方で販売するのはどうでしょうか」(宮脇さん)

これらのアイデアに対し、長田氏は「すごく面白い! 回収BOXを設置するだけでなく、“Vintage”として販売するところまでを考えてくださっていて、とても素敵。会社に持ち帰って検討したいです」とコメントしました。
画像5:


長谷部奨弥さんのご提案は、商品の売れ残りを防止する商品レコメンドの仕組みです。

「『買う側が自分に合った商品を見つける』には限界があると思っています。メルカリのようなオンラインの場があれば、SHIBUYA109のようなリアルの場もあって、好みのデザインや自分に合うサイズの服を探すのが本当に大変です。そこで、他のユーザーが商品リサーチを助けてくれたり、様々な店舗や様々なフリマアプリの出品者が、自分が求めている商品を直接売り込んでくれるプラットフォームがあるといいなと思います」(長谷部さん)
「自分の好みや服のサイズを登録することで、それを見た『売る側』が知らせてくれる。また、『買う側』の他ユーザーが知らせた場合には何らかの報酬が得られるような仕組みです。現状、AIが類似商品を教えてくれる機能はありますが、求めているものと異なるケースも多い。ヒトが見つけることで、もっと自分にぴったりな商品が見つかるのではないかと思います」(長谷部さん)

このアイデアについて、長谷川氏は「売れ残っているものの中にも、誰かが欲しい商品があるかもしれない。それを本人に知らせられるようになるだけでも、売れ残り商品や過剰在庫の解消に繋がりそうです。また、年代によって、ネットでの商品の検索・リサーチが苦手な方もいるので、そういう方々にも最適なサービスになると思う」とコメントしました。
画像6:

高橋希歩さんからは、メルカリにおけるドネーションのアイデアをご提案いただきました。
「出品から一定期間が経ったアイテムの出品者に「◯◯に寄付しませんか?」と通知し、出品者が許可したものを、例えば発展途上国などに寄付するのはどうでしょうか。私が小学生の頃、アフリカの子ども達にランドセルを寄付した時、現地の子ども達がすごい笑顔になっていたことが印象に残っています。新品ではなくても、実用的でまだ使えるモノを、困っている人たちに届けたい思いがあります」(高橋さん)

当日はこのほかにも、Z世代の皆さんならではのアイデアを多くいただきました。上村は「もっと詳しく聞かせていただきたいアイデアばかりで、とても有意義な時間でした。今回いただいたアイデアは、SHIBUYA109さんと話してブラッシュアップさせていただき、可能性のあるものは実現していきたい」と今後の意気込みを語りました。
画像7:


■ワークショップ登壇者のご紹介

画像8:

株式会社SHIBUYA109エンタテイメント エキスパート SHIBUYA109 lab. 所長 長田麻衣氏
総合マーケティング会社にて、主に化粧品・食品・玩具メーカーの商品開発・ブランディング・ターゲット設定のための調査やPRサポートを経て、2017年に株式会社SHIBUYA109エンタテイメントに入社。SHIBUYA109マーケティング担当としてマーケティング部の立ち上げを行い、2018年5月に若者研究機関「SHIBUYA109 lab.」を設立。現在は毎月200人のaround20(15歳~24歳の男女)と接する毎日を過ごしている。繊研新聞にて「SHIBUYA109 lab. 所長の #これ知ってないとやばみ」連載中。

画像9:

株式会社メルカリ ブランディングチームマネージャー 上村一斗
2016年1月にメルカリに新規サービスのCSチーム立ち上げ担当としてJoin。その後、CSメンバーの採用・育成を担当する部門のマネージャーを経て、2019年7月にイベント等を通じてお客さまとの接点を直接持つCommunityチームを立ち上げ。2020年7月からはBrandingチームを新たに立ち上げ、マネージャーとして従事し、様々なプロジェクトを担当。1児の父。


画像10:

長谷川ミラ さん
1997年生まれ。父は南アフリカ、母は日本出身。モデルの活動と並行して、2017年にジェンダーフリーのブランド「JAMESIE」を立ち上げる。企業とコラボして、自ら企画してSDGsを取材した番組をYouTubeで配信している。


【メルカリ 概要】
会社名:株式会社メルカリ
所在地:〒106-6118 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
事業内容:スマートフォン向けフリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運営
代表者名:山田進太郎
Webサイト:https://about.mercari.com/

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
Techableの最新情報をお届けします。
前の記事

WHAT'S NEW

最新情報