モバイル・ブロードバンドの通信トラフィックが急増するなか、特に今後登場する第5世代携帯電話(5G)ネットワークで求められる超高速スループット実現に向けて、無線アクセス網とバックホール網の容量向上のための周波数への需要が劇的に高まっています。現在の移動体通信網で利用されている低い周波数帯はすでに逼迫していることから、センチメートル波(cmWave)とミリ波(mmWave)の周波数帯を活用してブロードバンドの速度要求に対応する取り組みが盛んになっています。とりわけ、2019年に開催予定の世界無線通信会議(WRC-19)に向けて、5Gサービス向けミリ波帯の周波数の特定を目指した高周波数帯に関する研究がグローバルで進められています。
ドイツ・テレコムは2015年3月に、世界各地の業界をリードするパートナー各社とともに5Gを確立する潜在技術を評価する「5G:haus」プログラムを開始しました。今回、この5G:hausの枠組みにおけるファーウェイとドイツ・テレコムとの協力の一環として、ミリ波を用いたMU-MIMO技術のデモを実施し、マルチユーザー環境における高い周波数利用効率により、最大70Gbpsという通信速度を実現しました。また、MMFA(Meta-Material based Focal Array)技術を利用して、制御可能な指向性のあるペンシルビームを生成し、モバイル環境で動的なビーム追従機能の試験を実施しました。ユーザーをビーム特性ごとに分離することで、同一時間、同一周波数での送受信が可能です。
ミリ波を活用した MU-MIMO技術により、各ユーザーに20ギガビット/秒を超えるきわめて高速な接続を提供することができます。このミリ波帯で低い周波数帯を補完することで、超高速モバイル・ブロードバンド体験の実現が可能となります。
ドイツ・テレコムの最高技術責任者であるブルーノ・ヤコブフォイアボルン(Bruno Jacobfeuerborn)氏は次のように述べています。「今回のデモの成功により、5Gのイノベーションの1つであるミリ波を活用したMU-MIMO技術の具体的な性能を証明できたことを嬉しく思います。5Gでは、通信事業者がサービス・キャパシティ要件に応じて超高速通信を提供する必要があります。当社は、5Gの実現を目指して業界をリードするパートナーとともに継続的にイノベーションを進め、先端技術の評価を行っていきます」
ファーウェイ ワイヤレス・ネットワーク部門最高技術責任者兼5Gチーフ・サイエンティストである童文(トン・ウェン)は次のように述べています。「ファーウェイは、5G実現の鍵となる技術革新に莫大な投資を行っています。ミリ波を用いたMU-MIMO技術は、モバイル・ブロードバンド接続で光ファイバーと同等のかつてない速度を実現するものです。ファーウェイは、お客様志向のイノベーションを胸にお客様とともに限界への挑戦を続け、トップクラスの5Gソリューションを提供していきます」
ファーウェイとドイツ・テレコムは、無線インターフェースとネットワーク・アーキテクチャの主要技術などを含む5Gシステムの研究と検証を共同で進めています。ファーウェイは、過去6年間にわたって5GのR&Dに取り組んできたことで5G実現へ向けて大きく前進しており、今後もより多くのパートナー企業と連携して新たな5Gエコシステムを構築するとともに、5Gのさらなる発展を促進してまいります。
【ファーウェイについて】
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、世界有数のICTソリューション・プロバイダーであり、1987年に中国・深圳(シンセン)に設立された従業員持株制による民間企業です。「通信技術を通じて人々の生活を豊かにする」というビジョンのもと、お客様志向のイノベーションとパートナーシップにより、通信・企業ネットワーク、端末、クラウド分野にわたり、お客様の競争優位性を高めるエンド・ツー・エンドのICTソリューション・ポートフォリオを確立しています。ファーウェイの17万6,000人におよぶ従業員は通信事業者、企業、消費者の皆様へ最大の価値を提供すべく尽力しており、競争力の高いソリューションとサービスを170か国以上で提供し、世界人口の3分の1にもおよぶ人々のICTソリューション・ニーズに応えています。
日本法人(ファーウェイ・ジャパン)は2005年に設立され、日本市場のニーズに応えるべく幅広い製品ならびにサービスを提供しています。詳しくは、当社ウェブサイト:www.huawei.com/jp/、フェイスブック:(会社情報、B2B事業)www.facebook.com/huaweijapanpr、(B2C事業)www.facebook.com/HUAWEI.JAPAN、ツイッター:twitter.com/HUAWEI_Japan_PR、LINE:‘ファーウェイ’で検索、YouTube:http://www.youtube.com/user/HuaweiDeviceJPをご覧ください。
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ