近年、大規模地震発生時において電気が原因となって起こる「電気火災」が問題となっています。阪神・
淡路大震災では火災原因の約30%が、また東日本大震災では約50%強が電気火災によるものだと発表されて
います。
また内閣府の発表によりますと、首都直下地震が発生した場合、火災による死者数は最大で約16,000人と想定
されていますが、感震ブレーカなどの設置によって電気関係の出火防止策をとることで、約9,000人にまで減少
するのではないかと言われています(※1)。以上のことから、内閣府は大規模地震時における電気火災の発生を防ぐため、感震ブレーカの普及を進めています。
この流れを受け、河村電器産業でも「感震ブレーカ機能付ホーム分電盤」の受注が増えており、2014年度
(2014年4月~2015年3月)の販売台数は、昨年度の約6倍となる見込みです(※2)。しかし、ホーム分電盤
の販売台数全体から見るとまだ少なく、配電機器メーカーとして安全・安心に電気を使用していただくためも、
感震ブレーカのさらなる普及を目指します。
◆製品の特徴
センサーが震度5強以上の揺れを感知すると、3分間の警報後、主幹ブレーカを落として電気を遮断。
【ポイント】3分間は、避難準備や避難行動をするための時間として設定しています。
地震検知後、3分以内に停電が発生した場合、電気の復旧と同時に主幹ブレーカを落として電気を遮断。
【ポイント】復電時に発生する通電火災を防ぐことができます。
◆感震ブレーカとは
一定以上の強さの地震が発生した際に、各家庭における電気の供給を自動的に遮断することで、電気が原因となる出火を防止する機器のこと。
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