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Release ITSSを基軸とした新フレームワーク『Wings』の提供について

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ITSSを基軸とした新フレームワーク『Wings』の提供について

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一般社団法人iCD協会(東京都千代田区、理事長:金 修)は、ITスキル標準(以下ITSS)をご利用の皆様を対象として、「ITSSを基軸とした新フレームワーク(愛称:『Wings』)」の提供を開始しました。
これにより、「今日の時代にあったITSSの活用推進」を目的として、以下のような対応を推進可能としています。
1)ITSSの職種はそのままで、新たに必要な職種/専門分野を定義できる。
2)ITSSの既存の職種について、今時点の視点で専門分野を見直すことができる。
これらを可能とした背景として、弊協会がSFIA(世界で最も利用されているIT人材の育成や評価のためのスキル標準)と緊密な関係を築きコラボレーションを進めていることがあります。SFIAをベースとしたフレームワークの提供により、デジタルの世界で必要とされるコンピテンシ(役割、タスク、スキル等)の体系につき、事実上グローバルな視点で参照できるだけでなく、SFIAは数年単位で改訂されるためDX(デジタルトランスフォーメーション)やサイバーセキュリティ等のデジタルの最新動向に追随できる特長を有しています。

1.対象はITSSをご利用の皆様

経済産業省より2002年に初版が公開され、独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)により普及・保守が担われているITSSは、我が国のIT関連業界において多くの皆様が参照されている代表的なフレームワークです。

そのITSSをご利用の皆様からは、次のような課題をよくお聞きしています。
・ITSSベースの人材類型を見直したいが、参考となるフレームワークを選定できていない。
・ITSSを人材育成評価等の制度に組込んでおり、別のフレームワークへの移行は簡単ではない。
・かつてのITSSのような公共性・継続性・最新性等に優れたフレームワークを参照したい。
など

このたび提供させて頂く新フレームワーク『Wings』は、これらの課題に対するソリューション提示を目的としています。


2. フレームワークの提供イメージ

1)ITSSの職種はそのままで新たに必要な職種/専門分野を定義
既存のITSS領域の両翼に、新領域としてSFIAを参照した職種/専門分野を示す形で提供します。

ITSSはITベンダーやIT子会社がお客様に提示する人材像を中心とした定義であるため、その領域は実装・運用が主となっています。よって新領域は、自社内で職種/専門分野を拡張して対応すべき領域、具体的には戦略系人材やコーポレート人材等が担う価値創造/意思決定/マネジメント等の分野が主となります。すなわちITベンダーやIT子会社が新領域の対応を目指すことは、「ビジネスモデルの変革」へと繋がっていきます。


画像1:



両翼の新領域について
・左翼(L-Wing)は、価値創造/意思決定等(戦略と構想、変化への対応 等)の領域です。
・右翼(R-Wing)は、マネジメント等(リソース・品質・サプライ等の管理)の領域です。
・新領域の職種や専門分野の内容は、SFIAの職務記述書形式にて把握できます。かつ iCDと紐づいているため、タスクにて把握することが可能です。


2) ITSSの既存の職種における今時点の視点での専門分野の見直し
ITSSの既存の職種について、今時点で整えておくべきコンピテンシ(役割、タスク、スキル等)を、SFIAを参照した専門分野にて示す形で提供します。

実装・運用を主とするITSS領域においても、IT人材には担うべき役割の拡充やリスキリング(学び直し)の強化が求められます。すなわちITSS領域の中を見直し、組織としての新たな方向性を示すことは、「現場の働き方改革」へと繋がっていきます。
画像2:


ITSS領域における「今時点の視点で見直しされた専門分野」について
・ITSS領域における見直し後の専門分野は、SFIAベースで表記されます。
 これにより既存ITSS領域において現時点で必要とされる定義情報が把握できます。

〈例〉アプリケーションスペシャリストにおける新たな専門分野の例
 ・リアルタイム/組込みシステム開発 ・アニメーション開発 ・UX分析/設計/評価 等

〈例〉ITサービスマネージメントにおける新たな専門分野の例
 ・無線エンジニアリング ・アプリケーションサポート ・データベース管理 等

・ITSS領域における見直し後の専門分野の内容は、SFIAの職務記述書形式にて把握できます。かつ iCDと紐づいているため、タスクにて把握することが可能です。


3. ITSSを基軸とした新フレームワーク『Wings』提供を可能とした仕組み

弊協会では、SFIA(世界で最も利用されているIT人材の育成や評価のためのスキル標準)と緊密な関係を築きコラボレーションを進めています。(本件は今年7月12日に公開済み)

その活動の中で、弊協会では、「SFIA Ver7 と iCDタスク」ならびに「ITSS と iCDタスク」の対応表を既に構築済みです。この両者を iCDタスクをキーとして ITSSとSFIA Ver7 を紐づけ、このたびのフレームワーク提供に至っています。
画像3:


なおSFIAは、SFIA Ver8(英語版) を今年9月28日に公開しました。

それを受け、弊協会では「SFIA Ver8 と iCDタスク」対応表も近々に構築し、『Wings』も改訂させて頂く予定です。

よって、このフレームワークは次の特長を有しています。
・デジタルの世界で必要とされるスキル体系につき、事実上グローバルな視点で参照できる。
・さらにSFIAは数年単位で改訂されるため、デジタルの最新動向に追随できる。
・SFIA Ver7をベースとした提供では、既に次のようなテーマへの対応を可能としている。
(DX(デジタルトランスフォーメーション)、サイバーセキュリティ、ビックデータ/データサイエンス、DevOps、ソフトウェアエンジニアリング)
・SFIA Ver8をベースとした提供では、新たに次のようなテーマに対応予定である。
(Agile、エンタープライズIT)
など

これらの特長を有した新フレームワーク『Wings』は、グローバル性・継続性・最新性等を保証されたものとみなすことができ、安心してご利用になれます。


4.ITSSを基軸とした新フレームワーク『Wings』の扱いついて
このフレームワークは、次のようなメンバー(敬称略)による弊協会活動の成果のひとつです。


[表: https://prtimes.jp/data/corp/82128/table/5_1_480396789174fd8d99cd9aa99e949896.jpg ]



〔補足〕
・上記は、2021年11月時点のメンバーです
・このような「ITSS利用者の次のステージに向けた活動」はニーズが高く、さらに 会員メンバーの充実を図り、多面的に展開予定です。
・例えば、賛同者に協賛頂いてのカンファレンス開催などを計画していますので、ご期待ください。

このような弊協会活動の成果物のライセンスは弊協会が保有しており、このたびの新フレームワーク『Wings』も同様な扱いとなります。すなわちその提供は、原則として弊協会の会員が対象となります。


5. ITSSを基軸とした新フレームワーク『Wings』のご提供にあたって

1)弊協会会員の皆様
フレームの詳細に関するお問合せ、ならびに導入のご支援等につきましては随時承ります。事務局へのお問い合わせをお待ちしております。

2)非会員の皆様
フレームのみご提供させていただきます。
別途、申請書を準備しますので、氏名/所属/連絡先等の必要事項を記入のうえ、事務局まで お申込みください。

なお、いずれも自社内での利用に限定させていただきます。弊協会の許可なく、当フレームワークのビジネスへの活用や論評公表等を行うことは固く禁じます。

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