ドイツ・テレコム 最高技術責任者 ブルーノ・ヤコブフォイアボルン(Bruno Jacobfeuerborn)氏は次のように述べています。 「ネットワーク・スライシングは、お客様が求める多様な5Gアプリケーションごとに、迅速かつ効率的にコネクティビティを実現するために構想されている技術です。ネットワーク・スライシングの自動化により、柔軟性の高いE2Eのネットワーク・スライシングの展開がより完全な形で実現できます」
ファーウェイ・フェローであり、ワイヤレス・ネットワーク部門 最高技術責任者である童文(トン・ウェン)は次のように述べています。 「ファーウェイはすでにきわめて重要な5G技術を開発しています。E2Eのネットワーク・スライシングの自動化における新たなブレークスルーは、将来の5Gエコシステムに大きく貢献し、5Gスライシングのビジョンを実現に近づけるものです」
自動ネットワーク・スライシングの方法
E2Eのネットワーク・スライシングは、多様な5Gサービスを支えるうえで基礎となる技術であり、5Gネットワーク・アーキテクチャーの進化のカギとなります。これを踏まえ、高度モバイル・ブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(uRLLC)、大量のマシンタイプ通信(mMTC)といったネットワーク群がスライスとして想定されており、各ネットワーク・スライスを1つの物理ネットワーク・インフラから生成することで、通信事業者のネットワーク構築コストを大幅に削減することが可能となります。また、ネットワーク・スライスは、個別のネットワークとして機能するリソースを論理的に組み合わせて構成されるため、サービス要件の大幅なカスタマイズも実現します。
E2Eのネットワーク・スライシングは、無線アクセス網やコア網だけでなく、伝送網の相互接続も対象とします。ドイツ・テレコムの「5G haus」で実施された今回のデモでは、伝送網において帯域ベースのスライシングを実現しました。この伝送網は、TSDNコントローラーと配下のDWDMノードで構成され、TSDNコントローラーがスライス・トポロジーとサービス要件に基づいて固有のデータ転送パスを生成します。
今回のデモでは、微細な周波数粒度でのリアルタイムかつ動的なネットワーク・スライスの調整、信号処理、プロトコル・スタックの検証が行われました。
無線インターフェース技術のfiltered-OFDM(f-OFDM)が周波数粒度にとってのカギであり、すべてのスライスの効率的な共存と分離を可能にします。
また、今回のデモでは、サービス指向のネットワーク自動生成(Service Oriented Network Auto Creation)に基づきE2Eのネットワーク・スライシングの自動化を実現しました。ソフトウェア定義のトポロジー、ソフトウェア定義のプロトコル、ソフトウェア定義のリソース割り当てを利用して、詳細かつ綿密なネットワーク・データ分析に基づいたスライス管理、サービス展開、リソース・スケジューリング、障害復旧の自動化を実現します。
※本参考資料は2016年12月1日(現地時間)にドイツ・ボンで発表されたプレスリリースの翻訳版です。
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