海外・国内のベンチャー系ニュースサイト | TECHABLE

TECHABLE

Marketing 【interview】訪日外国人観光客の旅行を最適化!「日本の良さ」を伝える「外国人の目線」のコンテンツ作りとは

Marketing

【interview】訪日外国人観光客の旅行を最適化!「日本の良さ」を伝える「外国人の目線」のコンテンツ作りとは

SHARE ON

このエントリーをはてなブックマークに追加
年々増加する訪日外国人は、2020年東京オリンピック開催に合わせてさらに増加が予想される。企業が訪日外国人向けのインバウンドビジネスを行ううえでハードルとなるのが、「日本人と訪日外国人の視点が違う」こと。今回は外国人目線のコンテンツ作りを手がけるレッドホースグローバルの中川氏に、訪日外国人に刺さる日本のコンテンツとインバウンド事情について伺った。

日本の魅力を外国人目線で発信するコンテンツ

Q1.レッドホースグローバルのサービスについて教えてください。
当社は「Odigo」と「TokyoCreative」というサービスを提供しています。Odigoは、訪日外国人観光客に日本の魅力を外国人目線で発信している観光情報サイトです。月間300万PV、120万人の訪日外国人観光客に利用されていて、主に台湾、欧米圏から閲覧されています。また、日本と旅が大好きな外国人スタッフによって運営されており、外国人の目線で伝わるコンテンツを配信しているのが特徴です。TokyoCreativeは、所属するインフルエンサーのほどんどが日本在住の外国人で、日本から海外に向けて日本の情報を発信しています。欧米豪の市場において1000万人以上にリーチすることができます。当社の代表自身がインフルエンサーであり、インフルエンサーのことを熟知したスタッフがマネジメントしています。

Q2.訪日外国人に刺さる日本のコンテンツはどんなものでしょうか。
訪日外国人と一言に言っても多種多様なニーズがあります。例えば、Odigoでデータをみると、台湾人はショッピング、雪、温泉、海鮮系グルメの引きが強い傾向があります。一方で、欧米豪の方々は冒険家が多く全国津々浦々、日本の秘境に足を運んで、自然を体験している傾向が見られます。日本に魅力的なコンテンツはたくさんありますが、重要なことは「日本人視点」ではなく、「外国人視点」で日本の魅力を伝えることです。せっかく魅力的なコンテンツがあっても、外国人観光客に伝わらなければその場所に行ってみたい!というアクションにはつながりません。当社はプロダクションを外国人スタッフが行っており、日本のコンテンツが外国人にも伝わるよう心がけて情報発信をしています。

Q3.Odigo、TokyoCreativeのサービスを利用することで、どのようなインバウンドマーケティングに役立てることができるでしょうか。
認知獲得、理解促進、アクションまで、統合的にインバウンドマーケティングをサポートすることができます。例えば、YouTuberが動画を配信し、自治体の紹介したいエリア、企業の商品・サービスを紹介し、認知と理解を促すことができます。また、Odigoの記事広告に紹介したいエリアや、商品・サービスを掲載し認知、理解を促すこともできます。Odigoは企業の商品・サービスにおけるクーポン配信をおこないアクションを促したり、自治体の紹介したいエリアのガイドブック代わりに利用したりすることも可能です。

地方の持つ観光資源の魅力づけが鍵となる

Q4最後に今後の訪日外国人のインバウンド事情についてお聞かせください。
東京オリンピックに向けて、訪日外国人観光客が増えることが見込まれます。ただ、未だに人気なのはゴールデンルート(東京から京都、大阪を経由して帰国するルート)です。このままですと、せっかく外国人観光客が来ても地方に行かない可能性が高いと思われます。地方に出張すると、「地元に観光資源が無い」という声をよく耳にします。しかし、外国人視点で見ると魅力的な観光資源があることが多く、知ってもらえれば外国人が興味を持って来てもらえる可能性も大いにあります。わたしたちは、日本の秘境を外国人観光客に知ってもらい、ゴールデンルート以外にも足を運んでもらうことに注力して事業を推進していきます。
日本が旅行のデスティネーションとしてブランド力を高めるためにも、日本の観光資源や魅力はどこにあり、訪日外国人にしっかり伝わっているかを考え直すのがよいかもしれない。インバウンド事情を把握し、訪日外国人目線の魅力あるコンテンツ作りが大切となってくるだろう。
https://www.odigo.jp/

関連記事

Techableの最新情報をお届けします。
前の記事
次の記事

#関連キーワード


WHAT'S NEW

最新情報