株式会社スタディカルテ(本社:東京都千代田区、代表取締役:樋口雅範)は、「だれもが自分の夢を信じられる社会へ」というビジョンのもと、テクノロジーによる新しい教育手法を提供するスタートアップ企業です。2019年よりオンライン個別指導塾「スタディカルテLab」を運営している当社が、2024年7月30日、『国公立医学部 志望校相性診断』をリリース。LINEに登録すれば誰でも無料で利用できるこの相性診断は、3分ほど設問に答えていくだけで、自分と相性の良い国公立医学部とその入試傾向を知ることができるものです。
受験生たちの努力の空回りを無くしたい
本診断ツールの開発・リリースがおこなわれた背景には、医学部を目指してひたすらに努力を重ねる受験生たちの存在があります。彼らの中には「頑張っているのに努力が空回ってしまっている」「受験直前に志望校の選択に迷ってチャンスを逃してしまった」など、本質的でない部分に振り回されて望む未来を掴み損ねてしまっている人も少なくありません。
このような受験生たちの努力の空回りを少しでも無くし、受験本番までの限られた時間を、できる限り志望校合格に直結する勉強時間に充てられるようにと願い、今回、『国公立医学部 志望校相性診断』をリリースしました。本診断ツールの開発に至った経緯、受験生たちへの想いについて、株式会社スタディカルテ 代表取締役の樋口がお話いたします。
株式会社スタディカルテ 代表取締役 樋口 雅範
頑張ってきたからこそ、後に引けなくなっている医学部受験生たち
これまで数多くの受験生を見てきましたが、中でも医学部受験生は、「なんとしてでも医学部に行きたい」と何年もかけて頑張っている人が多く、5浪目・6浪目などの多浪生や、再受験生(=大学入学後や大学卒業後に再度大学入学を目指して勉強している人)も少なくありません。本人もすごく頑張ってきた、ご家族も懸命にサポートしてきたからこそ、今さら医学部医学科以外の選択肢を選ぶことはできず、後に引けなくなっている受験生が多くいると感じます。
医学部以外の大学受験生の場合は、「第一志望は東大だけど、東大が無理だったら早慶に行こう」「神戸大を目指しているけど、関関同立を併願しよう」など、自分の成績と照らし合わせながらある程度冷静に進路を選択した上で努力を重ねている人が多い印象です。
対して医学部受験生の場合は、「将来医師になるためには、まずは医学部医学科に入学すること」がスタートラインであり、ここ30年ほどは特に競争が激化しています。このような状況の中、生徒・保護者だけで最新かつ確かな情報を得ることが難しくなっているため、適切な選択肢が見えていないまま入試本番を迎え、あまり望ましくないパターンに陥ってしまうことがあるんです。
限られた時間の中で確かな情報を集め、納得感を持って自分の進路や選択を決断する。これは決して簡単なことではありません。最終的な受験校の選択は、高校生・受験生の精神面やその後の人生に大きく影響する、大きな岐路のひとつです。ですから、私たちのような専門知識を持った人間が、少しでもより良い意思決定をするための力になれたらと考えています。
追い込まれた状況で志望校を選択することの難しさ
競争率の高い医学部受験を制するには、戦略的に志望校を選ぶことが重要なのですが、残念ながら多くの受験生は、「いざ出願!」というタイミングで、自分の共通テストの点数と各大学のボーダーラインとを見比べる程度のことしかしていません。「こっちの大学のほうがボーダーが低いから」「偏差値が低いから」という理由だけで出願校を決めているのです。そして個別学力試験本番、試験内容を見てみると……「自分と入試の相性が悪くて全然解けなかった」「計算ミスしてしまって合格点に届きませんでした」と。このような失敗パターンに陥る受験生をたくさん目にしてきました。
医学部受験において、志望校を絞り込むって、とても難しいことなんです。なぜなら、たとえ同じ偏差値であっても、入試の出題傾向は大学によって大きく異なるからです。受験校の選択に失敗したが故に落ちてしまったということは往々にして起こります。
専門家のノウハウに基づいて、入試との相性を考慮した受験校選択を
前述のような受験校選択の失敗を少しでも減らしたくて、スタディカルテLabでは学習相談を無料で受け付けています。ただ、人に相談するというのもエネルギーの要ることですから、もっとカジュアルな形で専門家のノウハウに触れられるものがあると良いだろうと思っていました。
現状、大学の合格度判定としては、大手予備校各社が提供している「共通テストリサーチ」が一般的で、共通テスト本番の受験生たちの自己採点をもとに合格可能性を判定しています。ただ、このようなサービスも基本的には、受験生の点数データとボーダーラインや偏差値といった数値をもとに判定しているため、入試問題との相性までは考慮されていないことが実情です。
私たちスタディカルテLabの教務チームは、入試との相性という観点で診断する、かつ、もっと手軽な形で受験候補となる大学を示すものが受験生たちに必要だと考え、国公立医学部の入試傾向に特化したデータベースと判定システムを独自に構築し、LINEで使える診断ツールという形で開発を進めていきました。
受験直前期に突入する前にトラブルシミュレーションを
共通テスト本番を終えた後に悩む受験生はたくさんいると思いますが、私としてはできれば、もっと早い段階で(秋までに)トラブルシミュレーションをしておいてほしいと思っています。例えば「第一志望は神戸大学医学部だけど、過去問を時間内に解いてみて得点率XX%を超えられなかったら、志望校を○○大学に変更しよう」というように。土壇場で精神的にも削られている状況で安直な志望校決定をするのではなく、前もってプロの知見も借りながら戦略的な志望校決定をする。今回リリースした『国公立医学部 志望校相性診断』が、その一歩を踏み出すきっかけになればと思っています。
国公立医学部医学科 志望校相性診断(画面を一部抜粋)
『志望校相性診断』を活用する3STEP
STEP 1 自分なりに候補校を挙げる
志望校を絞り込むにあたっては、本番直前ではなく8〜9月頃の間に、まずは以下の観点から、ある程度自分の希望を満たす大学の候補を見つけておきましょう。もし良さそうな候補校が見つかって、タイミングが合うのなら、大学のオープンキャンパスに足を運んでみるのも良いでしょう。
- 地域
- 将来像(研究医になりたい / 臨床医になりたい など)
- 学費(私立大学を併願する場合)
- 入試との相性
中でも、たくさんの大学の中から自分で「入試との相性が良い大学」を見極めることは難しいものです。そこで、志望校候補をある程度絞り込むことを目的に、ぜひ『志望校相性診断』を活用してください。最低限押さえておきたいポイントを3分程度でチェックすることができます。
STEP 2 『志望校相性診断』を使用する
『志望校相性診断』は、スタディカルテIntelligenceのLINEアカウントにてご利用いただけます。
以下のQRコードからLINEを登録し、初回アンケートに回答してください。アンケート回答後に表示されるメニューで、「国公立医学部 志望校相性診断」をタップすると、相性診断がスタートします。
『志望校相性診断』の結果に表示されるのは、診断によって大まかな傾向を捉えた候補校です。診断結果からは、各大学の入試傾向についてさらに詳しい情報を読むことができます。
STEP 3 過去問に取り組む
相性診断で志望校の候補が見えてきたら、秋には候補校の過去問に取り組みましょう。過去問を通して実際に、自分と入試問題との相性を確認することが大切です。また、自分の現時点での学力と、志望校の合格ラインとの距離を見極め、合格までに足りないことは何かを掴む必要があります。
相性診断で概観が掴めるとはいえ、その後の志望校の絞り込みや、志望校合格に向けた優先順位づけなど、具体的な学習内容は受験生の状況によって変化します。(「過去問を解いてみると自分は自由英作文と会話文で失点しているから優先的に対策しよう」など。)いつまでに何をどこまで勉強するかや、細かなニュアンスのあたりは、スタディカルテLabの無料学習相談を活用してください。専門の学習プランナーによるアドバイスを参考にしてもらえたらと思います。
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