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STORY 新たな機能は顧客の「こうだったらいいのに」が大きなヒントになる。イタンジPdMが語るプロダクトリニューアルの進め方。

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新たな機能は顧客の「こうだったらいいのに」が大きなヒントになる。イタンジPdMが語るプロダクトリニューアルの進め方。

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イタンジが不動産会社に向けて展開する、賃貸住宅の更新・退去システム「更新退去くん」において、従来、更新退去時の一連の業務管理に利用されていた「ワークフロー機能」が、入居中の賃貸業務でも利用可能になりました。そして、この機能拡充に伴い、提供価値の実態にあわせて「更新退去くん」から「入居者管理くん」にサービス名を変更しました(関連プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000273.000014691.html)。


このサービス名変更と機能拡充のプロジェクトをリードしたのは、PdM(プロダクトマネージャー)の勝又。今回は勝又に、サービス名変更の経緯や、今回のプロジェクトの進め方などを深掘りしました!

ーまずは、具体的な業務内容を教えてください

私はイタンジに入社後、一貫して「入居者管理くん(旧:更新退去くん)」のPdMを担当しています。業務のメインは、管理会社様が抱える課題を深掘りし、どうすれば課題解決できるか考え、その後、プロダクトを通してどのように解決できるかエンジニアチームと話し合ってクリアにしていきます。また、顧客の課題にフォーカスしながら、イタンジはどういう価値を提供していくべきか、何度もディスカッションを行い、方向性を決めていきます。やることは膨大にあるので、何をどの順番でいつやるべきか舵取りしていきます。加えて、私自身PdMとして、誰も手をつけていない部分を拾いにいくことも大切だと考えているので、管理した方がよいKPIや作成した方がよい資料など、プロダクトが成長するために必要なことであればなんでも対応します。


先日、プロダクトの機能拡充と、それに伴うサービス名称変更のプロジェクトが完了しました。このプロジェクトでは、私は入居者様からの問い合わせに対して、ユーザーストーリーを考えて要件に落とし込み、画面の設計や仕様のドキュメントを作成し、拡充する機能をプランニングしました。そして、エンジニアと詳細を詰めて、実装が始まってからはその進捗管理を行いました。これにより、元々は賃貸の更新や退去に特化したシステムだったのが、入居中の管理業務まで機能の対応範囲が拡大できたため、より実態にあった名称にアップデートしました。


ー今回の機能拡充のきっかけは何ですか?

もともとは賃貸不動産管理会社様(以下「管理会社」)からの「入居中に発生する書類の手続きや問い合わせ対応などの業務も更新退去くんで一元管理できないか?」といった課題感から始まりました。個々のプロダクト改修の要望は、導入企業様を担当するカスタマーサクセスがヒアリングしたり、導入企業様から直接相談を受けたりして集約していきます。しかし、その場で具体的に必要な機能が明確になるわけではありません。管理会社様に細かくヒアリングしているうちに、「覚書や請求書など帳票をやりとりするのが大変」「入居者からの問い合わせがあった際に多くの手続きが必要になり進捗管理が面倒」「担当ごとに入居者を対応しているとナレッジが共有できない」などの課題が見えてきました。これが今回の機能拡充のきっかけでした。


ひとことで入居者管理と言っても、管理会社様ごとによって運用方法が異なり、地域によって商慣習が変わります。それらの違いを広くカバーできて、課題解決にも繋がる、より汎用的な運用ができる仕様を目指しました。最終的に、メールの送り忘れ、書類の記入漏れなど、業務の抜け漏れを防ぎ社内で統一した対応ができる「ワークフロー機能」を拡充することになりました。

ーなぜ名称変更に至ったのでしょうか?

もともと「更新退去くん」という名前のとおり、このサービスは更新退去のシステムとして存在していたのですが、アップデートを重ねるうちに、入居中の管理業務にも使える機能が増えてきました。


今回機能拡充した「ワークフロー機能」は、多くの契約書などのやりとりが発生する更新退去時には、すでに業務管理で活用いただいておりました。更新退去時に活用できる「ワークフロー機能」は、タスク管理がしやすく利便性が高いと管理会社様から好評だったため、入居管理にもこの機能が使えるようにアップデートしました。元々あった正しい価値訴求と、今回のアップデートを背景に入居中の管理業務まで対応範囲が拡大でき、より実態に相応しい「入居者管理くん」と名称変更をすることに決めました。


ーこのプロジェクトを進める上で、心がけていたことはありますか?

プロジェクトを開始する前に、タスクの洗い出しと、どこまで機能を変更するかスコープを考えることに最も時間を使いました。サービス名の変更は、各所に大きな影響を与える可能性があります。社内のリソースを逼迫しすぎないよう一度に多くの変更をせず、名称変更をするのはなぜか、今回のプロジェクトで優先すべき事項は何か、本質を捉えた上での意思決定をしていました。


今回は、いつも以上に様々な部署との連携が必要だったので、抜け漏れがないかは入念にチェックしました。タスクやスケジュールが決まってからは、想像していたよりもテキパキとチームごとに進んでいき、私自身、全体の進捗は管理しましたが、細かくマネジメントしすぎなかったのがよかったのだと思っています。細かい部分に関してはそれぞれの部署を信頼して任せていたので、各々がプロフェッショナルを発揮してくれて、大きなトラブルもなく進めることができました。

ー今後、「入居者管理くん」をどうしていきたいでしょうか?

どんな管理会社様にも活用いただけるようアップデートを続け、さらに拡大させたいという思いがあります。そのために、PdMである私自身が数字への感度を身につけ、もっと定量的に示すことで、客観的にも納得感ある「入居者管理くん」の魅力を世の中に伝えたいです。


手前味噌ですが、いいプロダクトなので、もっと多くの管理会社様に利用いただけて、課題解決に貢献できるはずだと思っています。今回のリニューアルのように、どんな管理会社様にも均一に活用いただける機能を拡充することで、全国へシェアを拡大させたいです。そして、「入居者管理くん」のシェアが拡大することで、不動産業界全体が抱える負の解消に寄与したいと考えています。





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