私たちHamee(ハミィ)株式会社は、1998年から神奈川県小田原市を拠点にモバイルアクセサリーなどを企画開発するメーカーです。私たちのプロダクトを手に取ってくれた人たちを笑顔にしたい、幸せにしたい、驚かせたい。そんな思いを込め「クリエイティブ魂に火をつける」というパーパスを掲げ、モバイルアクセサリーブランド「iFace(アイフェイス)」、韓国コスメ「ByUR(バイユア)」など、さまざまな自社ブランドを展開しています。
そのうちの一つがゲーミングモニターブランド「Pixio(ピクシオ)」です。
高性能でありながら低価格、迅速で丁寧なサポート対応などを強みとし、ゲーマーの皆さまを中心にご利用いただいています。
2023年9月、Pixioはブランド初となるホワイトカラーのゲーミングモニターを発売。さらに2024年2月にはモニターとしてはとても珍しいパステルカラーモデルを発売しました。
どちらも発売直後から「可愛い」「部屋のカラーに馴染んでうれしい」と、ゲーマーだけではなく自分好みのデスク環境を作りたいという方からの反響が大きく、SNSで話題に。順調に売り上げを伸ばしPixioの代表的な商品の一つとなりました。
いまだブラックカラーが圧倒的主流のゲーミングモニター業界の中で、なぜPixioはホワイトカラーモニターの開発に踏み切ったのか。開発秘話に迫りました。
コロナ禍によりパソコン機材の需要が拡大。成長続けるゲーミングモニター市場
ゲーミングモニターとは、動きの速い映像をなめらかに写すなど、PCゲームをより快適にプレーするための機能を備えたモニターです。 もちろんゲームだけではなく、通常のモニターと同様にパソコン作業などにもご利用いただけます。
ゲーミングモニター市場は、2020年ごろから新型コロナウィルスによる巣ごもり需要で一気に市場規模が加速。リモートワークをする人や余暇時間にPCゲームを始める人が増えたことで、需要が高まりました。
また近年は国内におけるeスポーツ市場が広がりつつあります。
日本eスポーツ連合(JeSU)の調査によると、2022年の日本eスポーツファン数(試合観戦、動画視聴経験者、テレビ番組等の関連放送視聴経験者)は、推定約776万人。2025年には1,000万人を超えると予測されています。これらを踏まえると、コロナ禍の時ほどの勢いはないものの、今後も引き続きゲーミングモニター市場は堅調に成長していくものと考えられます。
引用元:https://jesu.or.jp/contents/news/news-240131/
ヒントとなったのはSNSでの投稿動画、女性のデスク環境に着想
これまでPixioはコストパフォーマンスの高さなどを強みに商品を企画開発してきましたが、市場成長とともにライバル企業の参入も多くなる中、Hameeゲーミングアクセサリー事業部長 内田雅也はPixioをより成長させるために次の一手を模索していました。
そんな時、とある日のチーム会議で挙がったアイデアが「ホワイトカラー」でした。
ヒントになったのは、SNS(XやYoutube)で見つけた一般ユーザーの投稿動画。
ゲーム部屋やデスク環境を紹介する主旨のもので、再生回数が万単位で伸びていました。さらにリサーチしてみると、特に女性を中心にデスク環境をホワイトで統一している人が多く、中にはブラックのモニターにホワイトのマスキングテープを貼っている人も。またECモールなどでPC周辺アクセサリーの売上ランキングを見ても、ホワイトのデバイス(PC、マウス、キーボードなど)は比較的好調で、自分好みのデスク環境を作りたいという需要の高さが伺えました。
「キーボード、マウスなどのゲーミングアクセサリーはいろいろなカラーやデザインがありますが、モニターはその大半がブラックで、カラーの選択肢が極端に少ない。なので生活感にマッチするホワイトモニターは喜ばれそうだなと。
市場や競合をみても、意外とホワイトのモニターは少なく、あったとしても値段が高かったり、色味がイマイチだったり、ユーザーが満足のいく商品がまだまだ少ない。なのでチャンスがありそうだなと考えて着手することに決めました」(事業部長・内田)
そして2023年1月、ホワイトカラーモニター開発に動き出します。
▲Hameeゲーミングアクセサリー事業部長 内田雅也
米国本社にプレゼン。プロジェクト本格始動の後に待ち受けていたのは、4カ月もの工場さがし
実はPixioは米国に本社があり、これまでは本社で企画開発した商品を仕入れて日本国内向けに販売していました。今回は初めての日本企画として、本社メンバーに向けてプレゼンをするところからスタート。言語も文化も違う中でスムーズにいかない部分も多くありましたが、無事同意を得ることができ、プロジェクトが本格始動しました。
最も苦戦したのは、既存取引のある複数の工場に打診し生産の協力を得ることでした。
「ブラックに加えてホワイトカラーを生産するとなると、初期投資もかかりますし工場内の製造効率も悪くなります。当然工場としては、売り上げも生産も最も安定しているブラックのモニターを生産したい。そういった理由で断られてしまうことが多く、かなり難航しました」(内田)
工場に商談を持ちかけては断られる日々。それでも「Pixioが前に進むためにはこのアイデアしかない!」という強い気持ちで、粘り強く交渉を続けました。
その結果、工場探しを始めてから4カ月後、ようやく協力してくれる工場を見つけることができました。契約につながった理由について、内田はこう話します。
「単純な企画内容だけでなく、ホワイトカラーを生産した方が工場的にも売上が伸びてプラスになると考えていたので、具体的な販売戦略や長期的な計画も併せて丁寧に説明することを心がけました。
また日本にはホワイトカラーモニターを求めているユーザー様がたくさんいて、必ず役立つ商品だからと、企画の情熱も一緒にお伝えしたのが良かったのかなと思います。それによって、Hamee、Pixio本社、工場と3社が一体になって”やってやろう”という雰囲気をつくることができました」
▲モニターを生産している様子
そして、3社で協力をしながら試作を重ねてようやく納得のいくホワイトカラーモニターをつくることに成功しました。また、デスクに設置したときにACアダプターやケーブルが浮かないように、これらもすべてホワイトカラーで統一しました。
完成したPixio初のホワイトカラーモニター
新色パステルカラーも大好評、製品開発の挑戦は続く
2023年9月にホワイトカラーモニターを初発売したところ、従来のPixioユーザーだけではなく、自分好みのデスク環境を作りたいという人からも大好評で、SNS上で多くのユーザーから「可愛い」「デスク環境を揃えられてうれしい」といった声が聞かれました。
そして販売から半年後にはパステルブルーとパステルピンクという、より踏み込んだパステルカラーのモデルを新販売。こちらも反響はとても大きく、メディアなどにも取り上げていただきました。さらにこれらと同じ色で使えるモニターアームの販売も開始しました。
▲パステルカラーモニターの開発風景。チーム全員でカラーの色見を検討
▲パステルピンクのモニター&モニターアームを取り入れたゲーミング部屋コーデ
▲パステルブルーのモニター&モニターアームを取り入れたゲーミング部屋コーデ
今回のヒット背景について、内田はこう話します。
「私たちPixioは、手に取りやすい価格と高いクオリティで誰もが自分らしくゲームを楽しめるようにサポートするというミッションを掲げています。
その実現のために、日ごろからあらゆるSNSでユーザー様をモニタリングさせていただき、どんなことに興味があり、何を求めているのか、どういった課題があるのかを想像するようにしています。そういった日々のマーケティングによって今回のアイデアが実現し、結果を残すことができたのかなと思っています」
これからもPixioは、多様なカラーモニター、さまざまな周辺アイテムなどを開発しながら、ゲーマーの皆さまに喜んでいただける製品づくりに挑戦していきます。また多くの人が自分らしいデスク環境で仕事や趣味を楽しめるよう、デスク環境をトータルで提案できるブランドを目指していきます。
■Pixio公式サイト
■Hamee公式note
■会社概要
会社名 :Hamee株式会社
URL :https://hamee.co.jp
所在地 :神奈川県小田原市栄町2-12-10 Square O2
事業内容 :「iFace」などスマートフォンアクセサリーの開発・製造事業、米国・中国・韓国におけるEC展開、ゲーミングモニターブランドPixioを取り扱うゲーミングアクセサリー事業、ByURブランドで展開するコスメティクス事業、専用スマートフォンにより子供の防犯・安心をサポートするHamic事業を展開
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