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STORY なぜ今、「予測AI」なのか?業務効率化をサポートする名古屋大学発ベンチャー・トライエッティングが目指す「明日」に迫る

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なぜ今、「予測AI」なのか?業務効率化をサポートする名古屋大学発ベンチャー・トライエッティングが目指す「明日」に迫る

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株式会社トライエッティングは、需要予測・来客予測・売上予測・勤務シフト作成などの知能業務の自動化を実現する、名古屋大学発・ノーコードAI企業です。


プログラミング不要でかんたんに分析や自動化ができるノーコード予測AI「UMWELT(ウムベルト)」や、複雑なシフトも一瞬で作成できるシフト自動作成AIクラウド「HRBEST(ハーベスト)」を開発・提供しています。


メーカー・卸売・レンタル・小売などのサプライチェーンでの予測・予定業務など「知能業務自動化」で、お客様のコスト削減と効率性向上の両立に貢献する企業です。


当社は、2024年6月に創業8周年を迎えました。当社のこれまで、そしてこれからの展望をお伝えします。

祖母の病をきっかけに、疾病の予測を志す

創業のきっかけは、CEO長江が小学校3年生の時に、長江の祖母が脳卒中で倒れたことでした。長江の祖母は倒れてから一度も目覚めることなく、その約10年後に亡くなりました。親しい人の病気の予兆に早く気づくことができたらという思いから、長江は疾病の予測を志すようになりました。


その後、研究者という形でアカデミアの世界で疾病予測を実現させようと、長江は名古屋大学の工学部物理工学科に入学し、博士課程まで進みました。大学・大学院では、バイオデータを取得できるセンサーの材料や、センサー用電力材料の探索を、機械学習を使って効率的に行う研究に取り組んできました。


しかし、その研究には予算や時間が膨大にかかるため、アカデミアの道でも就職の道でも実現が難しいということが在学中にわかりました。そのため、起業という選択をし、予測のための基盤を作るということを目的にビジネスを始めることを決意したのです。


当時、共同創業者であるCOO菅沼、CTO竹島もそれぞれ起業に興味を持っており、長江の原体験に共感し、3人で事業を始める運びとなりました。


「データ循環」を構築し、予測サービスの実現へ

最終的な目標は、疾病の予測をすること。ですが、そのためにはセンサーを作るだけでなく、データを取得して、解析し、実装するという「データ循環」を構築することが求められます。このデータ循環の構築のために、サービス化のノウハウを蓄積することも必要です。


そのことから、創業当初は「未来予測技術」、「データ取得技術」、「ヘルスケア技術」を三本柱とした事業を構想していました。例えば、ヘルスケア技術の分野では、「mébaé(めばえ)」という保育園児とその親の健康管理サービスを検討。感染症の流行情報を取得し、子どもを中心とした周辺の方々の体調変化予測を提供できないかと考えていました。


紆余曲折を経て、現在は「未来予測技術」、「データ取得技術」を柱としてノーコード予測AI「UMWELT(ウムベルト)」とシフト自動作成AI「HRBEST(ハーベスト)」を提供しています。


形を変えながらも、私たちの軸は変わらず「データ循環を構築して、予測サービスを実現すること」。


当初は2020年を目処に特定疾患事前予測システムのリリースを考えていましたが、現段階では実現していません。しかしながら、2030年、2035年に向けて、着実に歩を進めています。


創業当初の構想

知能業務の自動化を担う「UMWELT(ウムベルト)」と「HRBEST(ハーベスト)」で、人手不足や生産性向上の悩みを解決

当社が提供する「UMWELT(ウムベルト)」は、専門的な知識がなくても、さまざまな数量を予測でき、業務を効率化できるノーコード予測AIです。


①いつ、②何が、③どれだけ売れたかという3列のデータを用意するだけで、今後いつ何がどれだけ売れるのかという需要予測の結果が得られます。


製造業、飲食業、旅行業、物流業、不動産など、業種業態を問わず様々なお客様にご利用いただいています。需要予測の結果を在庫管理や発注業務などにご活用いただくことで、過剰在庫や廃棄ロスの削減に貢献できます。



UMWELT 導入企業様の例(一部抜粋)


複雑なシフトも一瞬で作成できる、『組合わせ最適化』を用いたシフト自動作成AI「HRBEST(ハーベスト)」は、あらゆる業界の細かいルールを反映して、自動で計算してシフトを作成します。


パート・アルバイトなど様々な雇用形態、また欠勤や勉強会などの直前の決定も考慮。シフト希望の提出はスマホからでき、確認もいつでもどこでもできます。人手不足や生産性向上にお悩みの事業者様の課題解決をサポートします。


HRBEST 製品イメージ

AIで高額な医療負担の軽減を目指す。迫りくる高齢社会に備えて

現在日本は高齢社会へと突入しており、今後もその流れは加速するとされています。そして2035年には総人口の約3割が高齢者となります。その結果、2035年付近で日本の手厚い保険医療制度が崩壊すると言われています。


この問題に対して、当社は「UMWELT(ウムベルト)」や「HRBEST(ハーベスト)」による「知能業務自動化」を通じて、少子高齢社会における「労働力の確保」、また、生産性改善による「企業様の売上・利益向上と国全体の税収の底上げ」という方法でアプローチしています。


そして長期的には、「UMWELT(ウムベルト)」を母体として、病気を発症する前に予測できるAI医療サービスを開発・提供し、高額な医療費負担を軽減できるような世の中にすることを目指しています。

日本社会の「今日」と「明日」に寄り添い、最善を追求したものづくりを


社名「TRYETING(トライエッティング)」は、私たちのものづくりへのスタンス”Keep TRYING to make something new which doesn't exist YET!(未だ存在しないものをつくるものづくりにトライし続けよう)”に由来しています。


私たちのビジョンは“Creating The Future of Tomorrow, Today!(明日の未来を、今日つくろう)”です。「今日の社会になくて、明日の社会には当然のようにありふれていて、皆がそれがない世界を想像できないようなものを、今日発想して創っていこう」という想いが込められています。


私たちが目指す未来に向けての取り組みは、お客様、ひいては日本社会全体の「今日」と「明日」に寄り添い、最善を追求することです。これからも皆さまの良い「明日」を支えられる製品づくりに取り組んでいきます。

株式会社トライエッティング 企業情報

認識・未来予測・最適化を主とした「知能業務」を自動化する名古屋大学発AIベンチャーです。

いわゆるAI技術の導入課題である「導入コスト・開発期間の長大化」を解決する「UMWELT(ウムベルト)」システムを開発し、予測系業務の自動化ソリューションを企業の基幹システムへ提供しています。また、複雑なシフトもAIがワンクリックで作成する「HRBEST(ハーベスト)」を開発・販売。

在庫管理・勤務シフト管理を中心としたサプライチェーンに関わるヒト・モノの最適化を得意とし、メーカー・小売・物流・商社など幅広い領域で「知能業務自動化」に取り組んでいます。


会社名:株式会社トライエッティング(TRYETING Inc.)

代表者:代表取締役社長・CEO兼CRO 長江 祐樹

設立:2016年6月6日

事業内容:サプライチェーン領域における業務特化型拡張知能(AI)の製品販売事業

本社所在地:愛知県名古屋市中区葵1-20-22 セントラル名古屋葵ビル 4階

サイトURL:https://tryeting.jp/




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