「あらゆるビジネスに、世界で戦えるインフラを。」をミッションとして掲げ、 "為替テック" を生み出したジーフィット。1,000体以上の高度なAIの為替相場トレンド予測に基づき適切な為替ヘッジを推奨する「トレーダム為替ソリューション (以下、トレーダム) 」の開発と販売を通して、海外取引を行う企業の安定した成長を支えることを自らの存在意義として事業に取り組んでいる。今回は2023年5月にローンチしたトレーダムのサービス詳細と導入企業様の反応、そして今後の展望についてお伝えします。
1. 中高の同級生であった共同代表の再会が生み出した、為替変動に対応するために開発した「トレーダム」
近年、日本の経済成長が落ち込む中で、今後の日本経済が成長していくにはグローバル化が欠かせませんが、そこには乗り越えなければならない2つの壁があります。それは「言語と為替」です。言語は生成AIなどの進化により対策できますが、為替は対策ツールが非常に少なく、昨今の為替変動に対応できず苦悩を強いられた企業が多く存在します。こうした状況を変えるため、ジーフィットはAIによる為替相場トレンド予測を行う「トレーダム」を自社開発し2023年5月にローンチしました。
2020年1月、中高の同級生である共同代表の浦島伸一郎と阪根信一が再会を果たしたことが最初のきっかけでした。当時、浦島が個人向けにFXの資産運用自動化ツールを提供していたところに、阪根が「もっとビジネスを拡大しないか」と話を持ちかけ、2人は事業計画を練り始めました。貿易を行う企業の経営経験がある阪根と為替分野の知識が豊富である浦島が手を組み、プロダクトローンチへと走り出したのです。しかし、これまで世の中にない発想のツールだったので、実際に貿易企業にヒアリングを繰り返しながら機能設計やUIUXを磨いていくプロセスが特に大変だったといいます。
(左) co-CEO & CSMOの阪根 (右) co-CEO & CTOの浦島
2. 土台を固める執行役員 CDSO栢本と取締役 CFO小栁の参画
CDSOの栢本
2023年、インヴァスト証券やセカンドサイト・アナリティカにおいて、データサイエンス部門の新規立ち上げ含むリードロールを歴任した栢本(かやもと)淳一が、チーフデータサイエンスオフィサーとしてジーフィットに参画しました。
以前から浦島と知り合いだった栢本は、浦島の金融業界に対する課題意識や想いに共感。さらに、過去に阪根が代表を勤めていたセブン・ドリーマーズ・ラボラトリー時代から自動で衣類を折り畳む家電「ランドロイド」の開発に感銘を受け、登壇イベントを1列目で見るほど熱心に応援していたファンでした。そんな2人が共同代表を勤める企業ということで、参画を決意しました。
栢本は参画後、「トレーダム」の基盤となる為替予測AIの開発に着手。「トレーダム」のリリースまでに1,000体以上のAIを開発しました。これほど多くのAIを開発した理由は、不確実性の高い為替予測にはAI自身も多くの個性を併せ持つチームとして取り組む必要があること、開発に時間がかかるAIを多く作るほど競合優位となるからです。常に競合の2歩先を行くことで後発に追いつかれない体制を徹底し、国内では唯一無二のサービス提供を実現しています。当初の目標は達成しましたが、新たな技術を常に吸収し続け、更なる個性を持ったAIを開発し続けています。
CFOの小栁
2022年4月、デロイトにて証券会社の会計監査業務、事業再生業務に従事した後、UCCホールディングス株式会社・経営管理本部副本部長・経理部長、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社・取締役経営管理部長、株式会社O2・経営管理ディビジョンゼネラルマネージャーなどを歴任した小栁 隆裕が、最高財務責任者としてジーフィットに参画しました。
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社にて阪根と共に夢の実現を目指した小栁は、阪根と再度チャレンジすることを決めました。公認会計士として実務経験がある小栁は、為替予約についての会計上の処理についての記事を執筆もしています (link)。
小栁は会計や財務にまつわる業務を行う為替の実務家として、トレーダム為替ソリューションのサービス設計やUX設計をリードしています。さらに、CFOとしてジーフィットのベンチャーファイナンスを担っており、デットやエクイティ及び補助金申請等にての資金調達をリードしています。
3. 為替リスクに振り回されず、グローバルに挑戦できる世界を創る「トレーダム為替ソリューション」
海外取引のある企業に対し、クラウドサービスで高度なAI による為替相場トレンドの予測技術を用いて、適切な為替ヘッジ取引を推奨することにより、社内に専門チームを持たない企業においても適切なリスクコントロールができる仕組みを提供しています。
また、ヘッジ取引推奨の前提となる為替エクスポージャーの可視化や複雑な外貨管理の一元化、為替相場の影響を切り分けて管理できる予実管理等の機能も合わせて提供しています。これまで十分に分析・可視化できていなかった為替リスクヘッジの効果/結果分析についても経営会議で活用できるレベルの分析レポートを生成します。
これまで、一部の大企業のみが実現できていた「専門チームを設けて対処する為替リスクコントロール」を民主化し、多くの企業が為替リスクに振り回されることなくグローバルに挑戦できる世界を作ることを目指しています。
トレーダムの対象となるお客様は、いわゆる貿易企業のみならず、AWS 等の海外クラウドサービスを利用するスタートアップや中小企業なども含まれ、その市場規模はグローバルで3,200兆円です。
トレーダムは、400 を超える経済指標やアナリストや専門家の見通しなどの情報を教師データとして育てた1000体以上のAI が為替相場のトレンドを予測します。アルゴリズムレベルで AI 開発を行っており、バックテストにおいては74.3%(2019-2022年)の正答率を実現し、他社が追随できない圧倒的な優位性を築いています。月額定額プランのBtoB SaaS で、顧客ニーズと利用できる機能により3つのプランを用意しています。
4. 導入企業様の声
利用者の声 Vol.1 – エデュテ株式会社 –
トレーダムの導入で、月に1回為替と向き合うことで仕入れ判断のレベルを高めることができました。
利用者の声 Vol.2 – 株式会社オーダースーツSADA –
トレーダムの導入で為替の判断に費やす時間と労力が減り、本業に集中できるようになりました。
5. メガバンクとの連携
2023年末、ジーフィットはみずほ銀行とビジネスマッチングサービス契約を締結いたしました。為替予約などの為替ヘッジ取引の多くは金融機関が行うため、トレーダムは金融機関との親和性が高いのが特徴です。みずほ銀行のお客様にトレーダムをご活用いただくことで、より多くの企業の為替リスク管理促進に寄与できるものと自負しており、今後も両社の協力体制を強固にしていきます。
6. あらゆるビジネスに対応するために13通貨ペアに対応
昨今、日系企業のグローバル化が進んでいるという背景から、すでにトレーダムをご利用の企業様をはじめ、多くの企業様より中国や東南アジアをはじめとする複数エリアの通貨対応に関するご相談が増加しています。
(出典:財務省貿易統計 年別輸出入総額)
ドル、ユーロ以外のメジャー通貨、および現地通貨での取引が活性化しており、これらの通貨のリスクヘッジに対するニーズの高まりから、取扱い通貨ペアの追加を実施しました。
7. ジーフィットの今後の展開
今後は、会計ソフト連携、受発注管理ソフト連携、ERP連携、銀行連携機能を充実させていくと共に、エンタープライズ企業の中でも海外子会社の多い企業の為替リスクおよび外貨管理を一元的に行うことができるEnterpriseプランの充実を図りたいと考えています。また、金・牛肉・エネルギーなど、価格が変動するコモディティへの対応を目指します。先述の通り対象市場としてはグローバルを見据えており、既に日本語が不自由なグローバルリソースの採用を始め、2025年からアジアを皮切りに海外進出を進めていく準備をしています。
ジーフィットは、”すべてのビジネスに、世界で戦えるインフラを。” をミッションに掲げ、グローバルに挑戦する企業の成長やフィンテック業界の発展により一層寄与してまいります。
会社概要
社名 :ジーフィット株式会社(GFIT, Inc.)
本社 :〒100-0004 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル4階FINOLAB内
資本金 :388,872,000円(資本準備金:151,313,400円)
設立 :2015年1月
代表者 :代表取締役社長 浦島伸一郎、代表取締役 阪根信一
事業内容 :為替相場予測/支援システム【TRADOM -トレーダム -】の開発・運用
為替情報コミュニティの運営
ウェブサイト :https://tradom.jp/company/
登録番号 :金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3329号
加入協会:一般社団法人 日本投資顧問業協会
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