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STORY 労務×AI「HRbase PRO」で業界に新風を。社内からの懐疑的な目がありつつも代表が自らスタートさせた開発の裏側とは

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労務×AI「HRbase PRO」で業界に新風を。社内からの懐疑的な目がありつつも代表が自らスタートさせた開発の裏側とは

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#労務AI #開発ストーリー #社労士


「労務テック」と呼ばれるサービスは給与計算ソフトや勤怠管理ソフトなどが一般的ですが、株式会社Flucle(以下Flucle)が提供する「HRbase PRO」は、労務管理のプロである社会保険労務士のためにつくられた、これまでに類をみない「労務相談に特化したクラウドサービス」です。


2022年に提供を開始してから、社会保険労務士の労務相談業務のボトルネックを解消すべくさまざまな機能を開発してきました。


しかしこれまでにない概念のサービスのため、社労士先生に必要性や革新性を知ってもらうのにも一苦労。マーケティングやセールスチームも試行錯誤を繰り返し、業界に対する啓蒙活動に多くのリソースを費やしてきました。


そんな中、ChatGPTが世間を席巻し、空前の「AIブーム」が訪れます。Flucleはその可能性にいち早く注目し、労務×AI領域のリーディングカンパニーとして、生成AIを利用した社労士向けサポートツールの開発に着手しています。


【2023年6月のプレスリリース】

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AIは労務の世界を変えるという確信


Flucle代表の三田は、30代の社会保険労務士、かつ理系出身という業界でも珍しいバックグラウンドがあり、AIにはもともと強い関心を持っていました。










三田

ChatGPTで画像や文書をつくって遊んでみた例がSNSなどを賑わせ、いよいよ出てきたか・・・とワクワクしつつも、その段階では業務には使えないと思っていました。しかしChatGPT自体をハックする人や、事業に活用する実務家たちが現れ始め、これはもう「世界を変えるな・・・」と確信しました。


元々、社労士向けのチャットボットをつくりたいという構想はありましたが、AIの出現で「今しかない、チャンスを逃せない」とゾクゾクしたのを覚えています。


しかし汎用性の高いChatGPTと違い、法律のプロが使うAIツールは根拠情報がはっきりしていなければいけません。単に「動く」というだけでは意味がなく、元情報をどう扱うかという点でのディスカッションが続きました。

本当にやるの!? 社内の懐疑的な空気が気になるも開発を決断


Flucleには「労務開発チーム」という、社労士業務に詳しいメンバーだけが集まった労務管理のプロ集団がいます。もちろんエンジニアではありませんが、日々システム内に搭載する労務情報を管理作成する、会社のコアとなるチームです。


労務開発チームマネージャーの新井は、こう振り返ります。










新井

2023年の1月あたりから、代表が「AIがヤバい」と社内で騒ぎ始めていましたが、正直ピンときていませんでした。社労士事務所の内情を思い浮かべても、「その人だからできる」という属人的な業務がほとんどで、AIに代替はできないだろうと・・・。また、AIは何だか難しそうという忌避感もありました。


三田

これまでに数回あったAIブームでも、「すごいことができそう」と「できなかった」を行き来しています。私自身はやると決めましたが、事業としては未知数で、社内の巻き込みを抑え目にしていました。 やっぱりやめた!となる可能性も充分にありましたから。


社内には「新規開発にリソースを割いていいのか?」という意見があったのも事実です。しかし私たちはAI開発に踏み切りました。2023年5月にはβ版のリリースを見込んだウェイティングリストの募集も開始しています。


「AIは本当にできるのか」それでも加速する開発に気付けば周囲が巻き込まれる


そこから、労務相談のための情報をまとめたり、回答事例を作成していた労務開発チームがあっという間に巻き込まれていきました。


新井

まさかエンジニアでもない私たちが開発にかかわることになるとは思っていませんでした。代表がどんどんプロトタイプのようなものを開発し、社内に共有されていきました。労務開発チームにも「使ってみて」という司令が下り、確かに社内で社労士業務に一番詳しいのは私のチームなので、チーム全員で触ってみたんですね。


その段階では「使えない・・・」というのが本音でした。

Flucleには「思ったことは言う」「後出し禁止」という文化があるので、思ったことを伝えていきました。しかし先が見えなさすぎて、伝えたからといってこれからどうなるんだ・・・と頭がぽっかりしていたのを覚えています。


試行錯誤を繰り返すうちに、元情報が多いだけでは精度が上がらないことなどが見えてきます。


当初は「3か月くらいでβ版をつくろう」と目論んでいましたが、開発は振り出しに戻り、新しい視点で要件を考える必要が出てきます。外部アドバイザーも参加し、社員の半分近くが参加する会議が頻繁に行われました。


肝は正確性の担保。待たせる不安はあれど業界の期待に応えたい


「HRbase PROがAI開発をしている」という情報は、社労士業界でも多少は話題にしていただいたようです。開発と並行し、代表は「社労士とAI」をテーマにしたセミナーに積極登壇。2024年2月までに、自社開催、他社開催あわせて延べ2000以上の社労士の参加がありました。


また全国各地の社労士会、支部会の研修講師として声がかかることが増え、業界の関心度の高さを感じています。


開発が予定より大幅に遅れたのは事実ですが、いまだかつて労務相談をサポートするAIが商品化されたことはなく、だからこそ私たちがやるべき仕事だと考えています。










新井

最初は精度も低く「調べた方が早いじゃん」って思っていました。しかしディスカッションを重ねるうち、ゼロから開発するときは小さな要素を組み立てていくしかないという気付きもありました。


労務相談は社労士業務の中でも人に教えにくい最たる業務です。しかし小さな部分から教えることでスキルは上がります。そう考えると、多少不完全であっても労務相談AIを世に提供することには意味があります。使いやすさ、分かりやすさを形にして、ふわーっと広がっていく様子をイメージしながら開発を進めています。


社員一丸となって開発に取り組んだ結果、2024年2月21日現在、ここまで仕上がってきました。


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※インターフェイスや動きは開発状況にあわせて変わります


新井

開発はやっと中盤戦ですが、ゴールはないのかも知れません。ただしゴールがあるとしたら、それは肝である正確性の担保です。


労務相談AIの回答の精度は徐々に上がってきており、その根拠も参考資料として提示されるようになりました。


普段、労務相談に回答するときは、誤った情報を伝えないように公的機関の情報を調べてから相談者に伝わる言葉に自分なりに変換していますが、労務相談AIでは、ボリュームのある公的機関の資料などから回答に必要な情報が特定され、回答文として要約されています。


生成された回答文は、自分に知識のない範囲なら正しいかどうかは参考資料を確認すればよいだけ。あとは相談者の個別事情を考慮して回答をカスタマイズして使っていただけます。

AIの進化とともに、プロジェクトも進化する

2月19日以降、順次ウェイティングリスト登録者やユーザーへβ版の案内を開始し、春には正式版を提供できるよう、最善の努力を進めています。


既存ユーザーの社労士先生から、「待っていました!」というお声をいただく機会も増えてきました。


開発サイドだけではなく、マーケティング、セールス、カスタマーサクセスチームもそれぞれの領域からアイデアを出し合い、どうすればひとりでも多くの社会保険労務士の先生に使っていただけるかの知恵を絞っています。



三田

私たちの開発している労務相談AIが業界を変えられるかは、マーケットに問うてみなければ答えは出ません。


しかしAI活用は社会全体で進みます。提供してすぐに業務と人の習慣が変わるわけではありませんから、結果が出るまでは多少の時間が必要だと考えています。


労務相談業務のまわりには多くの課題があるのは事実です。たとえば社労士の「公的機関の情報を見つけにくい」という課題。 小さなペインに思えますが、AIが「pdfのこのページを参照した」という情報をすぐ出せる・・・などの話は、実務家であればあるほど興味をもっていただけると感じています。


β版のご案内を開始いたしました

正式版のリリースは少し先になりますが、ご興味を持っていただいた社会保険労務士の先生には、HRbase PROのセミナーやメールマガジンを通じてβ版利用のご案内を開始しております。


社会保険労務士の先生向けメールマガジン(セミナーのご案内もお届けします)

無料登録はこちら→ https://info.hrbase.jp/hrbase-pro-mailmagazine


新しいストーリーとともに、「社労士の労務相談をAIがアシストする世界」の入り口をご提供できるよう、全社一丸となって開発を続けていきます。私たちの挑戦に、少しでも関心を寄せていただけると幸いです。


HRbase PROサービスサイト https://hrbase.jp/

株式会社Flucleコーポレートサイト https://flucle.co.jp/


※サービスサイトへの掲載はまだ未定となっております。情報をお知りになりたい場合はメールマガジンにご登録ください。







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