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STORY 顧客ニーズへのスピーディーな対応を実現したスマートフォンアプリの"自社開発" ―私たちのアプリがお客さまに届くまでー

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顧客ニーズへのスピーディーな対応を実現したスマートフォンアプリの"自社開発" ―私たちのアプリがお客さまに届くまでー

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北國フィナンシャルホールディングス(以下、北國FHD)グループの株式会社北國銀行および株式会社デジタルバリューは、2023年9月4日(月)、自社開発したスマートフォンアプリ『北國デビットアプリ』のサービスを開始しました。


『北國デビットアプリ』は、北國Visaデビットカードのユーザーがもっと便利に、もっと安心してキャッシュレス決済が利用できるよう、新たに提供を開始したサービスです。


私たちが〝外注″ ではなく〝自社開発″でアプリを開発するワケ、そしてアプリに込めたプロジェクトメンバーの想いにフォーカスし、北國フィナンシャルホールディングスのこだわりが詰まった【#開発の裏側】を公開します。



今回は、アプリ開発プロジェクトの業務部門を担当した北國銀行カード部の西田佳菜子、開発部門担当である北國銀行システム部兼デジタルバリューの長井洋介にインタビューしました。

「スピーディーな開発、自由なカスタマイズを。」地方銀行のグループ会社がアプリを自社開発するワケ。


―アプリの自社開発決定からサービス開始まで、どれくらいの時間、どのようなメンバーでプロジェクトを進めてきたのでしょうか。


西田:2020年秋頃アプリの自社開発構想が生まれ、自社開発決定から約2年半を経て、今回リリースを迎えることができました。プロジェクトは、業務部門(北國銀行カード部)と開発部門(北國銀行システム部兼デジタルバリュー)が一体となり、一からアプリの構築・開発を進めてきました。現在は15名(業務メンバー2名、開発メンバー13名)で開発を行っています。


―プロジェクトにおけるお二人の役割を教えてください。


長井:私は開発部門(北國銀行システム部兼デジタルバリュー)として、チームマネジメントや業務部門との要件調整なども含めアプリ開発全体のリーディングを中心に、本プロジェクトに携わってきました。

アプリ開発ではアジャイルのフレームワーク「スクラム」を採用しているのですが、その中にある「プロダクトオーナー(以下、PO)」という役割が最も長かったと思います。


西田:私は業務部門(北國銀行カード部)として、お客さまと開発部門(開発者)を仲介する立場で、本プロジェクトに携わっています。アイデア出しから実装まで並走してプロジェクトを進め、実務部門や営業部門、顧客対応部署社員の意見も取り入れながら、プロジェクトメンバーとの情報連携・協議を進めてきました。


―プロジェクトメンバーとして意識していたことを教えてください。


長井:POのミッションはとてもシンプルで、「アプリの価値、可能性を最大化する」こと。テック知識とドメイン知識のかけ合わせが重要で、業務部門との連携を強く意識しました。現在は若手メンバーに PO業務をバトンタッチしましたが、今でも監修役としてオーナシップを大切に、アプリ価値の最大化を常に意識しています。



西田:私は、お客さま目線に立ち「どのような機能・デザイン・操作性が求められているのか」を特に意識していたと思います。業務部門として「どのようなシステムであれば使いやすいのか」も日々考え、開発者に要望を伝えてきました。


―このアプリのアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか?


西田:当社ではこれまで、カード加盟店端末の無料提供、タッチ決済機能付きVisaデビットカードの発行などを通じて地域のキャッシュレス環境整備のための取組みを行ってきました。その背景には、キャッシュレス社会の創出によって、「いつでも、どこでも、誰でも」決済を「便利に安全に」利用できる環境が整い、そして地域経済の活性化につながるという考えがあります。

そのような中で、カード単体ではなく、北國Visaデビットカード利用者に特化した‶アプリ”とセットでご利用いただくことで、より「便利に安心して」利用できるサービスをご提供できるのではないか?との考えに至り、『北國デビットアプリ』開発の着想を得ました。


―北國銀行では、すでに外注での開発・運用による「北國おサイフアプリ」を提供してきましたが、今回新たなアプリを自社開発したのはなぜでしょうか。


西田:地域におけるキャッシュレス決済の広がり、お客さまの生活スタイルの変化などに伴い、当社に求められるサービスや機能も日々変化・高度化していると思います。急速に変化する時代の中で、その時々で必要な機能を柔軟に、そしてスピーディーに搭載し提供を続けるためには、‶お客さまに一番近い私たちが機動的に‶お客さまの声″を拾い、アプリを進化させていく必要がある″と考えました。



そのために何が必要かを議論したとき、これまで同様の外注型システム開発では、要件定義、見積もり提示、ITパートナーの比較検討、交渉、契約というプロセスが常に付きまとうことは明らかでした。それでは開発着手までのリードタイムが長くなり、さらに仕様変更にも弱いため、‶機動的”な対応は実現できません。

それならば、高いデジタル・システム開発の知見を持ちながら、会社の理念やお客さまが求める価値を理解している当社の開発部門とワンチームで開発するのが最適ではないか?との考えから、新たなプロジェクトをスタートさせました。


―今回のアプリ開発の過程での最も大きなチャレンジは何でしたか?


長井:初案デザインの全面改修に踏み切った事でしょうか。PO時代、四六時中「どうすればアプリの価値を最大化できるか」を考えている中でたどり着いた結論は、‶アプリの成長のために協力者を一人でも多く増やすこと″でした。理想は、自社社員が自発的にアプリを話題にしてくれる状態です。最低でも、アプリをお客様に紹介することを恥ずかしいと思わせないことが必要だと考えました。その実現には、「第一印象」そして「デザイン」が重要です。



まずは関心を持ってもらう事がスタートライン。大袈裟に聞こえるかも知れませんが、そこからサービス成長が自走していく流れをイメージしていました。

北國FHDの社長杖村がリリース直後にトップメッセージ(全社員に向けた週1回のメッセージ)で話題にしてくれたのですが、第一目標が達成された気がして、心の底から嬉しかったです。


私は2021年、キャリア採用で当社に入社したのですが、入社の決め手はDX戦略の土台に心理的安全性を据えている事でした。このプロジェクトに限らず、実際に‶アジャイル″を大切な価値観の一つとし、そのスピード感や軽量性から良いプロダクト作りを自然と意識できている今の環境が、とても大きなモチベーションになっていますね。

「大切なのは、直感的に操作できるデザインと情報へのアクセスのしやすさ」開発者が語るアプリへのこだわり。


―今回のアプリは既存アプリに比べデザインや操作性が向上していると思いますが、どのような点にこだわって開発されたのでしょうか。


長井:デザインを全面改修するまでに紆余曲折ありましたが、結果として開発メンバーに火が付き、北國銀行デジタル部のデザイナーチームからも大きなサポートを受けたことが好循環となったと思います。



こだわりで言えば、デザイン全面改修時に、UI(静的デザイン)、UX(動的デザイン)、IA(情報デザイン)の3つを勉強し直し、それが画面構成の土台になった点でしょうか。

メインテーマの「第一印象」を良くするために「情緒性」を大切にしましたし、銀行のアプリとしての「フォーマルさとポップさ」の両立も強く意識しましたね。

開発メンバーがテーマを元に色々と試行錯誤してくれたことが、操作性向上に大きく貢献していると思います。


―最後に「北國デビットアプリ」のユーザーへ向けて一言メッセージをお願いします。


西田:私は、キャッシュレスを通じて、お客さまの日常生活がより便利で快適なものになってほしいという想いを持っています。北國デビットアプリは、‶お客さまの声を取り入れ、迅速に反映すること”をコンセプトとしているので、お客さまがご利用いただく中で使いづらい点やご要望があれば、是非そのお声を聞かせていただきたいですね。利用者の皆さまのお声を基に、今後さらにアプリの機能向上を含め、より多くの皆さまにとって快適なキャッシュレス生活につなげて行きたいと考えています。


長井:このアプリは利便性向上のために「カード情報」を中心に配置していますが、地域の加盟店様を知っていただくチャネルにもなっています。私はドライブや旅の先々でその地域のお店を知るのがとても好きなのですが、このアプリを通して「近くにこんなお店があったんだ!」というような、日常をほんの少しだけ楽しくしてくれるようなアプリにもなって欲しいと思います。

西田さんと同様、お客様からのフィードバックを積極的に取り入れる準備も整ってきていますので、気になったことはどんどんご意見をいただけると嬉しく思います。




当社は今後も、自社開発の特徴を活かした柔軟性とスピードで、変化するユーザーのニーズに対応し、利便性の向上を継続してまいります。


▼「北國デビットアプリ」サービス提供開始に関するリリースはコチラ

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