高精度な開発フローを簡単に構築できる。新規事業や自社業務の効率化に寄与するソリューションの開発ストーリー
2023年8月29日 14時28分
toyou
このストーリーでは、「ゼロからおまかせIOT」を開発した経緯と、その背景にある開発者の想いをお届けします。
近年、労働力不足に頭を悩ませる企業が増えています。その解決策の一つとして、IoTの導入が考えられることが多いですが、多くの企業ではその第一歩をどう踏み出すかが難しいと感じています。そこで注目されているのが、株式会社toyouが提供するIoT開発ツール及びフローです。
このツールは、簡単に様々なセンサーデータを集め、Excelでそのデータを視覚化できる手軽さを持っています。
ユーザーはExcelデータを見て仕様を決めることができ、IOT開発が身近なものになります。この手法が、業務効率化だけでなく新規事業の創出にも一役買いそうです。
会議を減らし、現実のデータをベースにした開発
私たちが様々なIoT開発に携わってきた経験上、一つ気づいたことがあります。
それは、最初に頂いた仕様や要求に基づき担当者ヒアリングや部門長との打ち合わせを行うのですが、実際にセンシングデータを集めてみると、最初に想定していたデータと異なる場合が多いということです。
その結果、ユーザー企業内で更なる会議が重ねられ、時間とお金が無駄に消費されてしまいます。
会議の結果、仕様自体が変更になり振り出しに戻ることも多々あります。
私たちはこれに対し何かできないか考え、「もしスタート前に精度の高いデータが手に入れられれば、もっと効率的に、そして確実にプロジェクトを進められるのでは?」と考えました。
そこで生まれたのが、この「ゼロからおまかせIOT」です。このツールにより、クライアントが無駄な時間とコストを投下することなく、高精度な開発フローを実現できます。
半導体不足という逆境の中でも、逆算の発想で成功を収めた
株式会社toyouのこのプロジェクトがスタートしたばかりの頃、世界的な半導体不足が起こっていました。
これが直接的な影響を与え、予定していた電子部品が「納期2年」や「納期不明」になって頓挫しかけた事もありました。
そんな困難な状況下でも、同社は驚くべき柔軟性を見せています。
通常であれば、設計が先にあり、それに適した部品を集めるという流れが一般的ですが、株式会社toyouは逆のアプローチをとりました。用意できる部品から逆算して設計に落とし込むことで、半導体不足という逆境の中でも成功を収めています。
この逆算の発想が、ツールの開発だけでなく開発全般をマネジメントすることに繋がっています。
開発コストを大幅にカットし、開発工程をシンプルに
IoT開発は殆どの企業にとって新しい領域です。その新規性ゆえに多くの課題があります。
その一つが試作段階です。
IOTは試作と実証試験を行ってからサービスを開始します。試作にも、もちろん回路設計・基板設計・実装・ソフトウェアが必要で、百万円以上のコストがかかることが一般的です。
しかも、これは試作段階であり、実証試験で改修が必要になった場合、そのコストはさらに増えます。
「ゼロからおまかせIOT」はこのコストを大幅にカットし、開発工程をシンプルにします。
データ収集とシュミレーションで開発リスクを最小化
通常IoTの開発ではセンサーからのデータ取得とその処理が最も重要な要素です。
試作品を作る段階では、ざっくりとした計画に基づいて設計が行われますが、これが思わぬ障壁になることも少なくありません。
例えば、最初の試作がうまくいかなかった場合、設計を一からやり直す必要があり、これによって試作のコストが当初の予測の数倍に膨らむケースも珍しくないのです。
しかしこの「ゼロからおまかせIOT」は、そうした課題に一石を投じます。
多くのIoT開発で使われるセンサーは、実はよく似たものが多いのです。
このキットでは、まず簡単にデータを収集し、それに基づいてどのようにデータ処理をするかをシミュレーションできます。
その結果、最初の試作で得られる成果が量産品に近い形になり、企業が試作段階で犯すかもしれないミスや無駄を大幅に削減できるのです。
このキットが普及すれば、企業は試作にかかる時間と費用を減らし、更には質の高い製品を市場に送り出せる可能性が高まります。
Excelでデータの確認が可能
このツールは加速度、温度、湿度、距離、二酸化炭素濃度、気圧、照度、音量をパソコンやスマートフォンを連携させることですぐに取得できます。
そして、そのデータをCSV形式で取得し、Excelで可視化することができます。
設定はわずか5分で可能で、すぐにデータ測定が開始できます。
これにより、IoT開発の初期段階で大きな効率化とコスト削減が実現します。
新しいビジネスチャンスを見つけることにもつながる
このツールは多種多様なデータを収集する能力があり、それが意外な発見につながることもあるのです。
例えば、車用のIoTを開発する過程で加速度センサーを使い、車の振動データを収集するために実際に車を走らせました。
ところが、そのデータを後で確認したところ、驚くべきことにCO2濃度が30分で3500ppmに達していたのです。
これは驚くべき事実で、建築物の環境衛生管理基準では1000ppmが基準とされています。
さらに、3000ppmを超えると、眠気や認知能力の低下が生じる可能性があると、多くの研究で報告されています。
この発見から、車内の空調に関して現在さらなるデータ収集が行われています。
つまり、このツールを使えば、単に業務効率を高めるだけでなく、新しいビジネスチャンスや改善の方向性も見つけられるかもしれません。
企業にとっては、これ以上ないほど魅力的なオプションと言えるでしょう。
簡単な解析方法
Excelにデータを展開し可視化しつつ、ChatGPT等のAIを利用しての解析も可能です。
AIをIOT開発でうまく使うことでさらに効率的なソフト開発に繋げます。
ランニングコストの早期把握
試作前に実際のデータを取得できるため、ランニングコストの計算もこの時点で行えます。
データサイズやデータ形式を早い段階で決めることが可能なので、通信規格や電子部品の選定などを早期に行うことで、適正な価格でのサービス提供が可能かの経営判断ができます。
提供するサービスは全てユーザー企業向けに最適化
この開発ツール、開発工程はこれまでの我々の経験をユーザー企業向けに最適化し、起こりうるミス、計算外を早期に発見改善し、開発の精度・スピードをあげるものとして考案されています。
開発のスピードアップで競争優位性を高める
ユーザー企業は開発スケジュールを大幅に短縮できます。
これにより、市場展開するIOTの場合、製品投入が早まり競争優位性を高めることが可能です。
金型設計から量産まで一貫したサポート
ゼロからおまかせIOTという開発サービスは、単なる試作段階での支援に留まらず、金型設計、筐体設計、ソフトウェア開発、実証試験、通信規格の選定、さらには知的財産に至るまでの一連の工程で全面的なサポートを提供します。
この総合的な対応により、ハードウェアとソフトウェアの間で起こり得る不適合を事前に排除し、プロジェクト全体の効率向上が図られます。
開発後も続く総合的サポート
そしてサポートは製品が市場に出た後で終わるわけではありません。
「量産後も、マーケティングアドバイス、展示会での製品説明など製品が市場に投入された後も、そのパフォーマンスと注目度を最大限に引き出せるように協力します」と、同社関係者は強調します。
開発のみならず市場投入、そして製品のライフサイクルが終わるまで、一貫したサポートを提供しているのです。
これはまさに、企業がIoTを効率的かつ効果的に利用するための全方位的なサポートと言えるでしょう。
問い合わせ: info@toyou.co.jp
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