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STORY ウェアラブルデバイスやカメラを必要とせず、高齢者が自宅で自立した生活を送ることを支援する「carealert」の開発ストーリー

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ウェアラブルデバイスやカメラを必要とせず、高齢者が自宅で自立した生活を送ることを支援する「carealert」の開発ストーリー

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センサーコール社と株式会社CHCが提携し、carealertを日本へ導入へ

米国ジョージア州アトランタ - ヘルスケアテクノロジーのリーディングイノベーターであるSensorscall社は、2019年に設立された商社、株式会社CHCとパートナーシップを結び、carealert(以下ケアラート)を日本市場に導入を開始しました。ケアラートは、ウェアラブルデバイスやカメラを必要とせず、高齢者が自宅で自立した生活を送ることを支援する画期的な製品です。


ケアラートは、リビング・キッチン、寝室、トイレ、洗面所などにコンセントを差し込むタイプのナイトライトです。数日間かけて、自宅で生活するシニアの生活習慣を学習します。朝起きない、トイレの回数が増えた、キッチンの使用頻度が減ったなど、何か異変が起きると、ケアラートは介護者のスマホに警告を発します。また、介護者は携帯電話や固定電話に頼らずに高齢者に連絡することができます。ケアラートは、薬のリマインダーを提供し、時間の経過とともに、よりスマートになっていきます。



Sensorscall社のCEOであるFereydoun TaslimiおよびCHC株式会社のCEO・木下雄一のコメントを紹介します。


「CHC社との提携により、ケアラートを日本市場に提供できることを大変嬉しく思います。私たちの使命は、自宅で暮らす高齢者の生活の質を向上させることであり、ケアラートはそのために重要な役割を担っています。人々が豊かで幸せな生活を送ることを支援するCHC株式会社のコミットメントにより、ケアラートが日本のシニアとその家族の生活に大きな影響を与えることを確信しています」。(Fereydoun Taslimi氏)


「社会から必要とされるものを発見し、人々の豊かで幸せな生活を支援する企業になることを経営理念に掲げる当社がセンサーコール社と提携し、ケアラートを日本市場に導入できることを大変嬉しく思います。ケアラートは、高齢者とその家族にとって画期的なものであり、日常生活に良い影響を与えるものと確信しています。センサーコール社と協力し、この重要な製品を日本のコミュニティーに届けるお手伝いをすることを楽しみにしています」。(木下雄一)


「carealert」開発のきっかけは、義母の家へのドライブから


ケアラートの開発を始めるきっかけになった出来事について、Sensorscall社のCEOであるFereydoun Taslimiが振り返っています。


ある日、私の妻であるリリの母親が夕方から買い物に出かけていて、夜には帰宅しているはずでした。しかし、連絡がありませんでした。携帯電話は留守電で、固定電話も話し中。リリと私は心配になり、車に飛び乗ったのは午後11時でした。


母親の家までの5キロが50キロに思えましたが、到着したときには私たちの心配は杞憂であったことがわかりました。リビングルームでiPadでソリティアをしている義母を発見したのです。固定電話は偶然にも切れており、携帯電話は買い物から帰る前に電池切れで、カバンの中でした。義母に何も問題はありませんでした。


必死の電話や深夜のドライブに頼らずとも、親の無事を確認できる方法があるはずだ


その夜の帰り道、私の安堵はすぐに好奇心へと変わりました。義母は高齢で一人暮らしをしているのだから、必死の電話や深夜のドライブに頼ることなく、安全を確認する方法はないだろうか、と。


私が最初に考えたのは、今にして思えば明らかに見当違いだったのですが、彼女の家にカメラを設置し、いつでも彼女の無事を確認できるようにすることでした。しかし、これは当然のことながら抵抗され、すぐに実行可能な選択肢としては却下されました。そこで、私は初心に返ったのです。


私はすぐに、単に人を監視するのではなく、その人の環境と、その人が環境とどのように関わり、影響を与えるかを監視することに焦点を当てるべきだと気づきました。そうすれば、リリの母親のプライバシーを侵害することなく、安全・安心を確保できるデバイスを設計できると考えたのです。



数カ月の試行錯誤の末、最初のケアラートのプロトタイプが誕生しました。それは、電池で作動する自己完結型の装置で、家庭内のさまざまな環境条件を監視するために設置されるものです。この装置には、あらかじめ特定の閾値に設定された複数のセンサーが搭載され、その閾値を超えると警告音が鳴るようになっています。


しかし、この最初の装置には限界がありました。電源回路は、バッテリーが1年持つように設計されていましたが、テストした結果、1カ月しか持ちませんでした。しかも、閾値はセンサーで設定しなければならないため、さまざまなベースラインに対応する能力を欠いていました。

インテリジェントなソフトウェア駆動型環境モニタリング装置への進化


この時点で、私たちはデバイスのアーキテクチャ全体を再構築することにしました。人工知能やディープラーニングが急速に進歩していたので、それらの技術を取り入れたかったのです。ケアラートは、エンドユーザーにデータポイントを提供するだけでなく、収集した情報の意味を理解する必要がありました。ハードウェアとソフトウェアの設計に豊富な経験を持つエンジニアの友人数人と話し合った結果、私は世界クラスのチームを結成し、最先端のインテリジェントなソフトウェア駆動型環境モニタリング装置の開発に乗り出すことにしました。


数回の試作を経て、チームは常夜灯のようなデザインを決定。コンパクトなサイズで、取り外し可能な電源アダプターを備えているため、さまざまなスペースに設置でき、USBケーブルで電源に接続することができます。



生活者のベースラインデータを作成するために、センサーがユーザーの環境に関する最初の1週間分のデータを収集し、独自のアルゴリズムで分析するためにクラウドに送信されます。一度、ベースラインを学習したデバイスは、環境を監視し、異常があれば、モバイルアプリを通じてエンドユーザーに報告することができます。


また、私の妻が携帯電話や固定電話で母親と連絡が取れないことを思い出し、エンドユーザーがモバイルアプリ「carealert」を通じて会話できるスピーカーを内蔵しました。この機能を使えば、例えば、薬の服用を促すメッセージを時間指定で残すことも可能です。


リリの母親の安全を確保するために始めたこのプロジェクトは、プライバシーを確保し、安心感を与えるインテリジェントな双方向監視システムの構築を目指した複数年にわたるプロジェクトとなりました。私たちは、ケアラートがあなたとあなたの大切な人に同じような快適さを提供し、中断することなく好きなだけソリティアをプレイできるようになることを望んでいます。


carealertでできること



〇動きで

〇物音で

〇温度で


プライバシーを確保しながら、部屋の様子の異常を察知。さりげない見守りが可能です。



使い続けると親の生活パターンをAIが把握して、さらに精度が上がります。

空気の質、湿度、振動、揮発性有機化合物も検出できます。

 

火災報知器、ガラスの破壊音も察知します。


詐欺や悪質な勧誘を防ぐ来客検出機能

後を絶たない、高齢者をターゲットにした詐欺被害。来訪者を検出して、いち早く危険を察知します。

 

 


玄関・リビング・ベッドルーム・洗面所など、家の中のあらゆる場所に設置することをおすすめします。

薬の飲み忘れ防止

〇音声リマインダー機能

〇アプリを通じて通話も可能!



介助者の声を録音しておけば、音声リマインダーとして指定の曜日・時間にお知らせ。

電話のように、ハンズフリーの通話も可能です。

専用アプリで介助者の負担を減らす




クラウドファンディング割引として、1年間は無料。(日本語対応)

2年目以降もサブスク1,100円/月(税込)と、家計に負担をかけることなく続けられます。


株式会社CHCについて


株式会社CHCは2019年に設立した貿易商社です。「社会にとって必要とされるものを発掘し、人々が豊かで幸せな生活を送る為に、お役に立てる企業になる」を経営理念としています。このストーリーで紹介した「ケアラート」は、高齢化する日本社会において、皆様の生活を健康的で豊かにするために求められているプロダクトです。2025年、日本社会は人類の歴史上経験したことのない超高齢化社会に突入します。団塊世代が全て75歳以上になり、人口の1/3が65歳以上になります。また多くの現役世代の方々が介護の為に仕事を辞める介護離職が社会問題になっています。このケアラートがこれからの日本社会にとって必要とされ、皆様の生活が少しでも快適に、毎日が幸せに暮らせる一助になれば幸いです。


クラウドファンディングサイトMakuakeにて「工事不要の見守りライト carealert」の販売を開始しています。


プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/carealert/




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