最大の特徴は安価に製造できるという点。チームはDoggoのデザインをオープンソース化していて、「3000ドル以下で作れる」としている。
・バーチャルのスプリング
公開されたビデオを見ると、Doggoは子犬のようだが細い足で飛び跳ねる様子はバッタのようでもある。チームは約2年かけてDoggoを開発し、歩行や駆け足、ジャンプなどができるようにした。
特筆すべきはジャンプだろう。ジョイント部分にスプリングが入っているかのようにしなやかに飛び跳ねるのだが、実際はソフトウェアで“バーチャルスプリング”を実現しているのだという。
・誰でも低予算で
また、大胆なのがデザインなど作り方のノウハウを公開している点だ。研究チームの1人は「研究で使われている4本足ロボットは他にもあるが、それらは自分たちのプロジェクトのためにラボに持ってこれるものではない。なので、Doggoを誰でも低予算で作れるものにしたかった」と語った。
その言葉通り、ノウハウはGitHubで公開していて、製造費用はトータルで3000ドル(約33万円)もかからないという。誰もがアクセスできるようにすることのメリットとしては、多くの人が研究に取り組むことでコントロールシステムなどの素早い改善が期待できることだ。
Doggoに似た4本足歩行ロボが世界中のあちこちのラボに出現する、という事態が出てきても何ら不思議ではなさそうだ。
Stanford News
(文・Mizoguchi)