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電動の自動航行コンテナ船5隻が今夏オランダでデビュー

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オランダのPort Linerは電気で動く自動航行貨物船「EC110」の開発を手がけているが、今年8月までに5隻をデビューさせる計画だ。

電動というだけでも話題性がある上、この貨物船は乗組員なしで自動航行するという最先端技術を搭載。海上貨物輸送に変革をもたらしそうだ。

・乗組員なしで航行


電動コンテナ船EC110は全長110メートル、幅11.45メートル。20フィートのコンテナを最大280個積載できる。エンジンルームがないため、同等クラスの通常貨物船に比べてコンテナの積載量は8%も多い。

また、陸上からの監視は要するものの自動で航行する能力を備えている。つまり乗組員を要しない。運行会社にとっては、コンテナを一度に多く運搬でき、しかも人件費を抑えられるので、ダブルで効率をアップできる。

・次世代は35時間航行


開発元によると、EC110はフル充電で14時間航行する。オランダ国内のアントワープやロッテルダムといった主要港を結ぶ航路で活用するには十分という。

Port Linerは今年8月までに5隻をデビューさせる一方で、すでにその後に続くコンテナ船のプランにも着手していて、運航時間を35時間にのばす計画だ。

同社によると、EC110はリクエストに応じてさまざまなサイズをつくることが可能とのことで、用途は広そうだ。

陸上では車やバス、バイクなどあらゆる交通手段が電動化されつつあるが、船舶でも同じように電動化が進めば、二酸化炭素の排出抑制に大きく貢献することは間違いない。

Port Liner

(文・Mizoguchi)

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