その除雪車を環境に優しいものにしようと、ドイツの除雪車メーカーPistonBullyが電気で駆動するタイプを開発中だ。
・脱ディーゼル
重機などと同様、パワーを要する除雪車はディーゼルを使用するものが多い。真っ白な雪景色の中に、煙を出しながら作業する除雪車を目にしたことのある読者も多いだろう。
車やバイク、バスなどでは順調に電動化が進んでいるが、PistonBullyはガスの排出を抑制する除雪車の開発を進め、2012年にディーゼルとバッテリーのハイブリッドタイプを発表した。
そしてその延長線上にあるのが、現在手がけている無限軌道を装着した戦車タイプの「100E」。100%電気で動く。
・2.5~3時間駆動
100Eはフル充電するには6時間半かかり、駆動時間は2.5~3時間。バッテリー回りに加え、雪上での走行コンフィギュレーション面で現在改良を加えているとのこと。
PistonBullyは世界でも最大の除雪・雪上車メーカーで、北国では広く知られた存在。これまでに2万2000台あまりを納車してきた実績を持つ。
発売時期などはまだ見通せていないが、ひとたび100Eが製品化されれば、この分野でも電動化が一気に進むかもしれない。
PistonBully
(文・Mizoguchi)