・“ファイトレメディエーションの原理”を元に開発
イタリアの電子機器メーカーCheck-up社が開発したのは、家具に統合できる天然空気清浄機「ITAIR」。植物によって大気の有害物質を軽減するグリーンテクノロジーを搭載。揮発性有機化合物などの汚染物質を強制換気する画期的なシステムだ。「ITAIR」のシステムは、植物によって土壌中の微生物を活性化し、土や大気の汚染を分解する“ファイトレメディエーションの原理”をベースに構築されている。一般的な空気清浄機に付属するフィルターの役割を植物が果たす、というわけだ。窓を頻繁に開けたり、玄関先で丹念に埃を払う必要はない。これ1つで簡単に空気の質を上げることができる。
設定は実にシンプル。デバイスとなるプランターのコネクタにケーブルを差し込むだけ。操作は専用のアプリケーションで行う。大気質の状態監視やスケジュールの設定など、Wi-Fi接続でスマートフォン、タブレットから簡単にコントロールできる。推奨する植物は全部で21種類。NASAの研究に基づいてリスト化したもので、根の大きさと回復力を基準にセレクトされている。
・インテリアと一体化
特筆すべきは室内のインテリアに組み込めるところ。テーブルやソファの他、ストレージユニットに挿入可能。空気清浄機だけが悪目立ちしないので、お洒落な外観を保つことができる。残念ながらシステムは現在市場販売には至っておらず、個別対応となっている。ホームページにリクエスト専用フォームがあるので、興味のある人はそこからお問い合わせを。
ITAIR