そして同社はこのほど、上空からパラシュートを使ってのStarliner着陸テストの動画を公開した。無人での飛行テストを8月に控え、順調な仕上がりのようだ。
・人と貨物を輸送
カプセル状のStarlinerは、地球と国際宇宙ステーションの間で人と貨物を輸送するという大事な役目を担う。今回のパラシュート着陸は宇宙からの帰還を想定して行われた。
映像を観ると、大きな気球のようなものでStarlinerを上空に運び、その後落下させたStarlinerはパラシュート3つを徐々に広げて無事に着陸した。ちなみに、Starlinerは最大10回まで繰り返し使えるという。
・年内に有人飛行
同社はまずStarlinerを今年8月に無人で国際宇宙ステーションに送る。そして、順調にいけば年内に有人での打ち上げが行われる。
商用有人宇宙船の計画ではこれまでに何度となくテストが後ろ倒しになっていて、本格打ち上げがさらにずれ込んでも驚きではない。ただ、民間による運用が間もなくという段階に来ているのは確かだ。
ボーイングと同じくNASAのプロジェクトに加わっているSpaceX社はこのほど、国際宇宙ステーションへの貨物輸送に成功している。
Boeing Space/Twitter
(文:Mizoguchi)