5月9日、ワシントンで開催されたイベントに創設者のジェフ・ベゾス氏が登壇。そこでBlue Moonの等身大モックアップがお目見えしたのだ。
ローバーや大きな荷物が運べるよう設計されている同機だが、アメリカが2024年までに達成するとする宇宙飛行士の月面再着陸にも対応できるとのこと。
・大量の荷物が収容できて今後はヒトも乗れる設計に
同社Webページによれば、幅広な印象のBlue Moonは2階建て構造になっており、1階、2階それぞれに大量の荷物を収容できるようだ。機体が低めに設置できるため、ローバーの着陸や荷物の積み下ろしにも適している。月面への着陸に際しては、機械学習を活用した精密誘導機能が威力を発揮する。
ベゾス氏によれば、まずは無人でのテストをおこなっていくようだが、Webページには、今後は荷物だけでなく宇宙飛行士が搭乗できるような設備も織り込んでいくことが示されている。
・月面着陸機の開発急ぐNASAの意向にも合致
月面への有人飛行計画については中国が2025年までを目標にしていて、アメリカも大幅な前倒しを余儀なくされている状況だ。3月にはペンス副大統領によって、2028年に予定されていた宇宙飛行士の月面再着陸を、2024年にするとの発表があったところだが、Blue Originもこれに乗じる狙いだろう。
月面着陸機の開発について、NASAはまだ委託先を決めていないため、Blue Originがその候補となる可能性は十分に考えられる。
参照元:Blue Origin Unveils 'Blue Moon,' Its Big Lunar Lander/Space.com