先日、有人飛行用のDragonカプセルがテストで破壊されたことを発表したばかりの同社だが、今回の貨物輸送の成功は今後の商業展開に向け大きな一歩となった。
・ペイロード2500キロ
貨物カプセルDragonには今回、米国航空宇宙局(NASA)から依頼された機器類約2500キロが搭載された。地球の炭素循環やアステロイドの形成などを研究するための機材などが含まれるという。3月の初貨物輸送時の180キロに比べると格段に増え、その運送能力を示すものとなった。
・アームでキャプチャ!
ISSにはソユーズやプログレスなどすでに5つの宇宙船がドッキングされていて、6つめとなるDragonは地球に面したサイドにドッキングされた。宇宙飛行士がステーションでアームを操ってDragonをキャプチャする様子はISSのTwitterで紹介されている。
貨物カプセルDragonは今回Falcon 9ロケットに搭載されて打ち上げられたが、今後繰り返すことでNASA にとってはISSへの物資安定供給につながり、またSpaceXにとっては実績を積み重ねることができる。もちろんその先には有人飛行も描かれているが、こちらの方は先月のカプセル破壊を受け、当面見通せない状況だ。
NASA