スーパーのショッピングカートを押すのは、大人でもなかなか難しい。陳列棚の間のスぺ―スが狭いことも多く、ガラスや陶器が並ぶところでは注意が必要だ。
そして、子供がショッピングカートを押すときは、親は気が気でなくなる。
そこで今回、自動車製造世界大手のフォードが開発したのが、最新ブレーキ技術を利用したショッピングカート「Self-Braking Trolley」のプロトタイプだ。
・ 衝突回避支援技術で、人や障害物を検知
フォードが採用したのは、ほとんどのフォードモデルで利用可能な「衝突回避支援技術」。これは、前方監視カメラとレーダーを使用して路上の車両や歩行者、自転車を検知し、ドライバーが警告に反応しない場合に自動ブレーキをかける技術だ。
Self-Braking Trolleyはセンサーを使用して、これと同様の効果を発揮するプロトタイプだ。人や障害物を検知し、衝突の可能性があるときに自動ブレーキをかける。
・日々の問題解決のために、自動車専門知識を適用
「子供は大人のマネをして、同じことを実際にやってみたくなる。子供がショッピングカートを押すとき、子供にはスーパーマーケットの通路がレーシング場に見えてくる。」と、子育て専門家Tanith Carey氏は述べている。フォードは、私たちが直面する日々の問題を解決するために、自動車専門知識を適用したいと考える。Self-Braking Trolley もその一環だ。
「衝突回避支援技術は、事故回避や衝突による影響の軽減に役立つ。この技術がショッピングカートに適用できるかどうかで、ドライバーにも有用かどうかを見極められる。」 と、ヨーロッパ・フォードのマーケティングコミュニケーション担当ディレクターAnthony Ireson氏は述べている。
フォードの最新ブレーキ技術を使ったSelf-Braking Trolleyが商品化されて、子供と一緒に安心して買い物できるようになる日が待ち遠しい。
Ford