このサービスには、米ニューヨークのオンデマンド型乗り合いサービス「Via」が開発したソリューションが採用されている。
・バス運賃と同額のオンデマンド型乗り合いサービス
「Via to Transit」は、路面電車「リンク・ライト・レール」の5つの駅を対象に、出発地から駅までの“ファーストマイル”や、最寄駅から目的地までの“ラストマイル”の移動手段として活用されるオンデマンド型乗り合いサービスだ。利用者が専用スマホアプリもしくは電話で予約し、現在地から徒歩5分圏内に指定される乗車スポットで待機していると、15分以内に車両が乗車スポットまで迎えにきてくれる仕組み。
利用料金は、「King County Metro」が運行する公共バスの運賃と同額の2.75ドル(約307円)で、交通ICカード「ORCAカード」もしくはスマホアプリ「Transit GO Ticket」で支払う。
・オンデマンド型乗り合いサービスと公共交通機関との連携が活発に
「Via」では、2017年11月、ロサンゼルス郡都市圏交通局と提携し、既存の公共交通機関に自社のオンデマンド型乗り合いサービスを融合させた新サービスの開発に着手したほか、2018年2月には、シンガポールの陸上交通庁とオンデマンド型公共バスサービスの開発について契約を締結した。オンデマンド型乗り合いサービスに強みを持つ「Via」と各地域の公共交通機関との連携が米国内外で広がっている。(文 松岡由希子)
Via to Transit