アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)ワールドワイド・コンシューマー部門の最高経営責任者(CEO)を務めるジェフ・ウィルク(Jeff Wilke)氏が出資したことでも注目されている。
・高品質でおしゃれな家具を自由に使える定額制サービス
「Fernish」は、米国の人気インテリアショップ「Crate & Barrel」や新進の家具ブランド「Floyd」らと提携し、ソファー、ベッド、ダイニングテーブル、サイドボード、デスクなど、高品質でデザイン性に優れた家具を取り揃えているのが特徴だ。ウェブサイトから利用したい家具を選び、レンタル期間を指定したうえで申し込むと、10日以内に指定場所に家具が設置される流れとなっている。
利用料金は、利用する家具やレンタル期間に応じて設定される仕組み。
たとえば、標準小売価格895ドル(約10万円)の「Floyd」のダイニングテーブルが、「Fernish」では月額24ドル(約2680円)で1年間利用できる。
・米国で家具レンタルサービスが広がる
米国では、若い世代を中心に、身軽でフレキシブルなライフスタイルを好む傾向が高まっており、「Fernish」のほか、「Rent-A-Center」や「CORT」、「Feather」といった家具レンタルサービスが広がっている。「Fernish」は、現在、ロサンゼルスとシアトルの米国2都市を対象エリアとしており、今後、他のエリアにも展開していく計画。
2019年以降は大手家具量販店イケア(IKEA)とも提携する方針で、家具のバラエティをさらに拡充し、競合サービスとの差別化をはかる方針だ。(文 松岡由希子)