スウェーデンの首都ストックホルムで2013年に創設された「Budbee」は、スウェーデン、デンマークおよびフィンランドの北欧3カ国でネット通販向けの宅配サービス「Logtech」を運営するスタートアップ企業だ。

スウェーデン発のファストファッションブランドH&M（エイチ・アンド・エム）が出資していることでも知られている。

・通販サイトで注文した商品を利用者に届けるラストワンマイル配達サービス

通販サイトを運営するうえで課題となるのが、配送拠点から配達先までの「ラストワンマイル」だ。

「Budbee」は、H&Mのほか、ネットスーパー「Matsmart」、アウトドア通販サイト「Addnature」、家具・インテリア通販サイト「Confident Living」など、スウェーデン内外の優良なネット通販事業者と提携し、通販サイトで注文した商品を利用者の自宅などに届ける宅配サービス「Logtech」を展開している。

「Logtech」は、配達予定時刻がSMSで利用者に通知されるなど、利用者の利便性を重視した設計となっているのが特徴。

利用者は、専用アプリを介して配達状況をリアルタイムで追跡できるほか、配達日時を指定したり、建物の入口を解錠するためのパスワードを伝えたり、再配達を依頼することもできる。

「Logtech」の利用者数は過去1年で3倍以上の650万人規模に急増し、「Budbee」はスウェーデンで最大級の宅配事業者に成長している。

・2019年末までにオランダに進出へ

「Budbee」は、2019年4月にH&Mとスウェーデンの投資銀行「Kinnevik」から合わせて5000万クローナ（約6億200万円）を調達。

2019年末までには、オランダにも進出する計画だ。（文　松岡由希子）

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