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イケアが屋内農場ソリューションを活用し、スウェーデンでレタスの地産地消に着手

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大手家具量販店イケア(IKEA)では、スウェーデンのスタートアップ企業Bonbioが開発したモジュール型屋内農場ソリューションをスウェーデン国内2店舗の近くにそれぞれ設置し、併設レストランで提供するサラダの食材となるレタスの水耕栽培に着手している。

・イケア店舗近くの屋内農場でサラダ用のレタスを地産地消

2019年明け以降、モジュール型屋内農場ソリューションでレタスの“地産地消”が行われているのは、スウェーデン南部の「IKEAマルメ」と「IKEAヘルシンボリ」の2店舗。

Bonbioのモジュール型屋内農場ソリューションは、貨物コンテナをリユースした30平方メートルの空間で、LED照明によって人工的に光を与え、土を使わない水耕栽培の手法により、従来よりも90%少ない水量で、一日あたり最大18キロ、年間最大5トンの葉野菜を栽培できる。

作物の栽培には、イケアの併設レストランの食料廃棄物から抽出された養分が活用されるなど、循環型モデルが採用されているのも特徴だ。

2019年3月下旬にイケアで初収穫されたレタスは、従来のものよりも新鮮でシャキシャキしており、味もよかったという。

・持続可能な食のあり方を探求するイケア

イケアでは、2020年度末までに食料廃棄量を50%削減することを目標に掲げ、食料の無駄の軽減に積極的に取り組む一方、社内の専門研究機関「SPACE10」を中心に、都市型農業ソリューションの独自開発もすすめている。

店舗での葉野菜の”地産地消”は、フード・マイレージ(食料の輸送距離)の大幅な短縮につながるのはもちろん、併設レストランのメニューに欠かせないサラダの食材を、1年中、安定的に確保する手段としても有効といえるだろう。(文 松岡由希子)

Bonbio

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