ロボット開発のBoston Dynamicsが手がける犬型ロボット「SpotMini」は賢い。屋内や屋外敷地内で、壁にぶつかったり障害物につまずいたりすることなく目的地まで移動できる。最近では階段をのぼる術も覚えた。

しかし売りはそれだけにとどまらない。同社がこのほど公開したビデオを見ると、トラックを引っ張れるだけの強さも備えている。

・そりを引く犬のよう

ビデオでは、全部で“10頭”のSpotMiniがそりを引く犬のように整列した状態で、つながったロープでトラックを引っ張る。ロボット特有のマシーン音を響かせながら足並みそろえて引っ張り、ゆっくりではあるがトラックは前進する。

トラックにはドライバーが万一の事態に備えて運転席に乗り込んでいるものの、ギアはニュートラルで、正真正銘SpotMiniの力だけで動いているとのこと。

・今年発売へ

ビデオの後半には、SpotMiniが路上に伏せている状態から一斉に立ち上がってトラックを引っ張る様子も紹介されていて、一糸乱れずに動くさまは軍隊のようだ。

SpotMiniの重さは約30キロ。10頭で約300キロだが、自分達よりも重いものを引っ張ることができる能力を持っていることをこのビデオでは証明している。

Boston DynamicsはSpotMiniを今年発売することをすでに明らかにしている。どういう企業が犬型ロボットに興味を持っているのか、そしてどのように活用しようとしているのかに注目が集まる。

Mush, Spot, Mush!/YouTube