そうした事態に対応するのが航空救助隊のRegaだが、強力なツールを運用している。航行から遭難者の捜索まで、すべてを自動でこなすドローンだ。
・データから手がかりを探し出す
直径2メートル超あるこのドローンには通常のカメラ、サーマルカメラ、赤外線カメラのほか、スマホなどのデバイスが発する信号を追跡するツールなども搭載されている。そして鍵を握るのがカスタムメイドのアルゴリズムだ。カメラなどが収集したデータを分析し、遭難者に結びつく手がかりを探し出す。そして、有力な手がかりとなりそうなものはベース地にいるオペレーターにリレーする。
・視界不良でも飛べる!
このドローンは、衝突回避システムはもちろん、衛星によるナビゲーションシステムなども搭載していて、視界不良など通常の救助ヘリが飛べないような状況でも飛行できる。また、時間にして数時間、距離にして数キロ航行することが可能とのこと。人間による操作は一切不要で、救助隊は地上と上空からより効率的な活動が展開できる。
Regaによると、2018年は160回の上空捜索出動があったという。最先端テック満載のこのドローンの活用で、今後助かる命が出てくることは想像に難くない。
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