そのうちの60%は少なくとも一度は迷子になり、70%が3回以上迷子になるという。そして、24時間以内に見つからなかった徘徊の46%が死亡する可能性があるということで、事態は深刻だ。
こういった状況を受けて今回誕生したのが、迷子や認知症患者の居場所を靴の中敷を使って追跡する「GPSSmartSole」だ。
・自閉症や認知症など、迷子になる可能性がある人のために
GPSSmartSoleは、アメリカのGTS Corp社が自閉症や発達障害をもつ若者、アルツハイマー病や認知症を抱える高齢者、迷子になる可能性がある人などを対象に開発した。使い方は簡単。GPSを埋め込まれた中敷を靴に入れ、コンピュータやタブレット、スマホをオンラインにしてGTXモニタリングポータルでログインすれば、すぐに地図が表示される。
新しいソフトウェアは不要だ。ログイン名とパスワードは共有でき、複数の介護者が同時にログインできる。
地図にはその人の現在地と進行方向などのデーターが5分~10分間隔で更新される。契約プランによっては、メールかテキストメッセージで居場所の履歴地図とともに情報を送ってくれる。
・アメリカ自閉症協会から受賞
GPSSmartSoleは携帯電話の通信可能地域で使用できる。また、靴の中敷に入っているため、持っていくのを忘れることがないので安心だ。アメリカ自閉症協会などから賞を受けており、現在、カナダとアメリカ、チリと欧州の一部の国で販売されている。デバイスの価格は299ドル(約3万3000円)で月料金は14.95ドル(約1670円)、もしくは24.98ドル(約2800円)となっている。
自分が迷子にならないための、家族の安心のためのデバイスの登場だ。
GPSSmartSole