シドニー大学からスピンアウトした同社はこのほど開発中の除草剤撒きロボット「SwagBot」商品化に向け資金を確保。1年以内の発売を目指している。
・ロボット任せにできる
SwagBotはカメラや人工知能(AI)を搭載している。畑を自動走行して雑草を認識すると、雑草に除草剤を撒く。人が操作したり監視したりする必要はないため、ロボット任せにできるのが魅力だ。また、ピンポイントで雑草にだけ除草剤を撒くので、栽培作物や土壌へのダメージ軽減も期待できる。
・小規模農家向けのロボも
SwagBotは大規模農家向けのロボットだが、同社は小規模農家向けに「Digital Farmhand」というロボットも手がけている。こちらは雑草を引っこ抜いたり、農薬を撒いたりできる。オプションで水かけや種まきなどのアーム取り付けもできるようだ。Agerris は以前にも牧畜ロボットを発表するなど、農業・畜産業にテクノロジーを持ち込んで、作業効率化を図ろうとしている。農業・畜産は重労働を伴うだけに、こうしたテクノロジーで作業を効率化して負担を軽減できるというのは、ひいては我々の食を支えることにつながる。
発展途上国などでも利用してもらえるように、Agerris はロボットを求めやすい価格設定で販売したい、としている。農家の高齢化が進み、就業農家数が減る一方の日本でもこうしたロボットの需要はかなりありそうだ。
Agerris