英国ロンドン拠点のStarship Technologiesは10日、自社開発の自律走行ロボットを使った配達が5万回に到達したと発表した。延べ走行距離は20万マイル(約32万キロメートル)になるという。
・開始から半年での快挙
Skypeの元共同創業者が立ち上げたStarship Technologiesは、2015年に配達ロボットStarshipを発表。その後試験走行を重ね、昨年11月に定額制の荷物配達サービスを英国と米国で開始した。今年に入ってからは米ジョージ・メイソン大学のキャンパス内でのフードデリバリーサービスも開始するなど、積極的に展開している。
今回の配達5万回達成は昨年11月からほぼ半年での快挙。記念すべき5万回目の配達を利用した人には同社から花束などが贈られた。
・他社も追随
もちろん配達5万回というのは、大手運送業者の実績に比べるとはるかに少ない。しかし、今後投入エリアが拡大されれば、加速度的に配達件数は増えることが予想される。Starship Technologiesの6輪配達ロボはAIなどの先端技術で障害物を避けながら自動走行するというもので、これとほぼ同じようなデザインのロボによる配達をAmazonも今年に入って米国で展開している。
また、グローバル貨物のFedExや日本国内では楽天がロボット配達サービスを準備中で、ロボット配達が今後我々の暮らしに馴染むのにそう時間はかからないのかもしれない。
Starship Technologies/Twitter