そうなると、最悪家主ですらも開錠できなくなる。ならば、既存の物理錠前を活かしながら導入できるスマートロックを開発する必要がある。「U-Bolt Pro」は、まさにそのようなコンセプトの製品だ。
・Bluetoothでも物理鍵でも
スマホとスマートロックがBluetoothで自動接続し、家主が近づけば開錠するという仕組みは既に周知されている。しかしU-Bolt Proは、それ以外にも様々な開錠方法を提示している。まずはダイヤル錠。金庫のように番号ボタンを押してパスワードを合わせるというものだが、それが面倒な場合は中央の指紋認識パッドに指を乗せる。
スマホをU-Bolt Proの前にかざし、左右に振ることで開錠する方法も用意されている。開発者はこの動作を「マジックシェイク」と呼称している。
そして、U-Bolt Proの最大の特徴は従来の物理錠を取り除かないという点だ。いざとなればU-Bolt Proの蝶番を開いて、その奥の物理錠を露出させることができる。ここに従来の鍵を差し込んでドアを開くことも可能。
これは即ち、U-Bolt Pro本体のトラブルで自宅から締め出させるのを防止する措置である。U-Bolt Proが電池切れを起こした場合は、モバイルバッテリーから再充電することもできる。そもそも、この製品の内蔵バッテリーは4本の乾電池。交換も簡単である。
・プッシュ通知で開錠を知らせる
専用アプリでは、誰がいつどのような開錠方法で家に入ったのかを自動記録する。遠隔地にいても、ドアの開錠をプッシュ通知という形で知らせてくれる。U-Bolt Proは現在、クラウドファンディング「Indiegogo」で119ドル(約1万3300円)を受け付けている。配送は6月から。
Indiegogo