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駐車違反を撮影すると、自動的に投稿・報告できるアプリが話題

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自転車大国ドイツでは、自転車専用レーンが設けられ、自転車の通行が保護されている。車道と歩道のどっちを走行すべきか、などと揉めている日本社会とは大違いだ。

とはいえ、ドイツでも自転車専用レーンに違法駐車する自動車が後を絶たず、社会問題になっているようだ。歩道、横断歩道付近に駐車されると、自転車の走行に大きな妨げになってしまって危険極まりない。

・駐車違反している自動車をTwitterアカウントに自動投稿

Süddeutsche Zeitungという新聞が、面白い記事を紹介している。ベルリンに拠点を置いて活動している、自転車問題の運動家Heinrich Strössenreuther氏は、「Wegeheld」という無料アプリを開発した。このアプリは、ユーザーが自転車専用レーンや駐車禁止区域に違法駐車している自動車を撮影すると、自動的に“@DasMussWeg”というTwitterアカウントに投稿されるというものだ。アプリは10万ダウンロードを突破、すでに7万以上の投稿がおこなわれたという。

・違法駐車の危険性を社会で共有し、子どもや老人の安全を守る

Strössenreuther氏は、「もちろん“公共の場での密告”アプリにあたるのではないかという意見もあるが、あくまで公共の場で危険を周知させるためのツール。実際、停車している自動車の横を、子どもや老人が自転車走行するのは本当に危険なことで、大変重要な問題だ」と話している。

また、氏はドイツの法執行機関の働きが十分でなく、違法駐車する者たちへの十分な抑止力として機能していないと語る。100ユーロ(約1万2500円)程度の重い罰金なら抑止力になるかもしれないが、たかだが10~15ユーロ(約1250円~約1900円)の罰金では安すぎると主張している。

「Wegeheld」のようなアプリがあれば、スマホ1つで誰でも社会ルールへ寄与することができ、交通事故を減らすことにつながる。また、社会で暮らす一般の人だけでなく、関連当局への注意喚起の効果も期待されるところ。

日本の場合、行政当局が自主的にこういったアプリを開発して配布、というパターンが多いように思うが、「Wegeheld」の場合、一般の市井の人が独自に開発したアプリであり、それが社会に認知されていっているのは実にユニーク。道路が狭く混雑した日本の都市部の違法駐車にも、こういったアプリがあれば効果がありそうだ。

road.cc

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