また、料理中は食材を切ったりこねたり、手が汚れている状態が多いにも関わらず、動画の再生や巻き戻し操作のために、タブレットなどの画面に触れてしまうと、どうしてもスクリーンやキーボードが汚れてしまうだろう。
そんな不安を払拭したい人には、Floraが開発した「Handy」というWebアプリがおすすめだ。Webカメラを併用することで、ジェスチャーで動画操作をおこなえるという、シンプルなコンセプトだが、ありそうでなかったものである。
まずユーザーは、Handy by Floraサイトにあるボックス内に、自分の好きなYouTubeの料理動画のURLを入力する。すると、通常と同じように動画のスタート画面が現れるが、よく見ると、画面の左上部分にWebカメラのディスプレイが出現していて、ユーザーの動きをキャッチしたカメラ映像がリアルタイムで表示されている。
このカメラの前でおこなうジェスチャーで、動画を操作できるというわけだ。たとえば、カメラの前で手を左から右へ動かすと“動画の再生”、右から左へ動かすと“一時停止”、2度右から左へ動かすと“10秒間の巻き戻し”といった具合。動画を見ながら調理を進める際に、少し待って欲しいとき、あるいは手順をもう1度確認したいときなどにも、スクリーンに直接触れることなく、動画の操作がおこなえる。
カメラ前の動きをキャッチする感度はかなり高いようで、時には頭の動きにも反応してしまう点には注意が必要だ。しかし、よほど暗い部屋で調理をしない限り、おおむね動作は良好のようである。「Handy」は現在のところ、Google Chromeのブラウザのみに対応しているが、今後、他のブラウザにも対応させる予定だという。
Handy