なんとフル充電で1000キロの走行を可能にするという。3〜5年内の実用化を目指している。
・充電回数が激減
説明通りなら、いいことづくしのバッテリー技術となる。環境に優しいEVの浸透を図る上で重要な要素が航続距離だが、現在のところ最長クラスはTeslaのModel Sの507キロ。Innolithの新バッテリーはこの倍となる。給油よりも充電回数を減らせるというのは消費者にとって大きな魅力となるはずで、長期的には財布にも優しいことが見込まれる。
・発火原因要素なし
ただ、当然のことながらバッテリー回りではいかに安全性を確保するかが課題となる。この点、Innolithは不燃性の無機電解質を使っている。つまり、発火原因となる要素を排除していて、「有機電解質を使った従来のEVバッテリーよりも安全」としている。また、高エネルギー密度を生み出すために化学反応を活用し、製造コスト抑制につながっているのもセールスポイントとなるという。
Innolithはこの技術をドイツにあるラボで研究を進めていて、3〜5年以内に実用化させたい考え。この技術が現実的であれば大手自動車メーカーが放っておくはずはなく、共同開発や提携などの動きが出てきてもおかしくない。
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