・複数LTE通信による大容量データ転送が可能なマルチSIMルーター「MAX-HD4」
このたび株式会社CASOは、複数LTE通信による大容量データ転送に適したSD-WAN機能対応マルチSIMルーター「MAX-HD4」の取扱を2019年4月4日より開始した。株式会社CASOは、ネットワークインフラ機器向けハードウェアベンダーとして世界で多くの実績を持つ、台湾CASwell社の日本法人だ。・LTEを同時に最大5回線使用できる
「MAX-HD4」では、SIMスロットを8基搭載し、LTEを同時4回線、待機含めて8回線の使用が可能。さらに、USBドングル経由でLTEを同時5回線使用することができる。有線WANポートを使用することで、アクティブで最大7回線のネットワークボンディングをおこなえる。LTE通信はdocomo・KDDI・Softbankの3キャリアバンドに対応しており、これらキャリアバンドを接続/待機に併用することで、接続遮断が発生してもシームレスな切り替えができ、安定した通信接続が実現するという。
イーサネットはWANポート(100/1000M)×2と、LANポート(100/1000M)×8を搭載。LANポートはPoE給電(802.3at)に対応しており、ネットワークカメラ・デジタルサイネージをはじめとした、電源確保が難しい場所にあるエッジデバイスへの電源供給とデータ通信が可能になる。
・SD-WAN機能により、端末通信状況を可視化
また、SD-WAN機能により、端末通信状況の可視化をはじめとして、接続している回線の優先設定、ファームウェアアップデートの一括実施、GPSによる位置情報の確認ができる。一例として、放送中継車による高画質かつ安定的な映像通信など、通信が不安定な環境下における、高品質な映像データをはじめとした大容量データ通信に最適だという。《使用例》
【放送・映像配信】
▼映像転送ゲートウェイ
▼モバイルリアルタイム配信
▼中継車配信
▼大容量データ転送のスループット向上
▼専用線が高価で帯域確保が困難な海外での中継
【交通機関・車載】
▼テレマティクス/運行管理
▼GPS追跡による車両管理の可視化、効率化
【イベント会場】
▼ライブ/コンサート/プロジェクションマッピング等での回線工事不要の即時インターネット接続
《製品スペック》
▼製品型番
MAX-HD4-LTEA-P-T
▼キャリア領域
Docomo / KDDI / Softbank
▼通信方式
LTE-Advanced
Downlink/Uplink Data rate: 300Mbps/50Mbps
▼4G周波数/対応バンド
2500/2100/1800/1500/900/800/700MHz
(バンド1/3/8/18/19/21/28/41)
▼3G周波数/対応バンド
2100/1800/900/800MHz
(バンド1/6/8/9/19)
▼スループット
400Mbps
▼SpeedFusion使用時スループット
※暗号化なし: 150Mbps
※256bit AES: 120Mbps
▼入力電圧
12-56V DC
▼出力電力
802.3at ×8(PoE出力)
▼消費電力
最大38W(PoE出力前)
▼寸法
292(W) × 177(D) × 50(H)mm
▼重量
1.9(kg)
▼動作環境
温度: -40° ~ 65℃
湿度: 15% ~ 95% (結露なきこと)
▼認証規格
CE/FCC/RoHS/eMark
EN50155
EN61000
EN61373: 1999
IEC61373: 1999
◆SpeedFusionとは
マルチSIM通信/異なる複数のネットワークインターフェースをパケットレベルでボンディングし、VPN接続することで、安全かつ切れない接続をおこなう。
SpeedFusion
※SpeedFusionにはPeplink社製ルーターが2台以上必要
通信不安定な環境下でも、複数LTE通信・マルチSIM・ネットワークボンディングによる、安定的かつ高速の大容量データ無線ネットワーク接続が可能になる「MAX-HD4」。通信環境を確保したい事業者などをサポートしてくれる存在になりそうだ。
MAX-HD4
LTEで同時に5回線通信できるマルチSIMルーター「MAX-HD4」 PR TIMESリリース