しかし、それは独立したサービスに向けた動きだったようだ。Walmartは2日、Googleアシスタントを使った音声ショッピング機能「Walmart Voice Order」を発表した。
・クロスプラットフォーム
Voice Orderは基本的にはGoogleエクスプレスと似ている。話しかけるだけで商品の注文ができ、ユーザーがいつも購入している商品を注文する賢さを併せ持つ。たとえば「オレンジジュースを注文して」と言うと「トロピカーナのオレンジジュースを5.18ドルで注文します」と詳細を伝え、実行する。
この音声ショッピング機能はGoogle Home HubやAndroid端末、iPhone、スマートウォッチなどGoogleアシスタントに対応するデバイスで利用できる。
・Amazonの牙城を崩せるか
音声ショッピングといえば、現在はAmazonとAmazon Echoの組み合わせの独断場となっていて、Voice OrderはAmazonに挑む取り組みとなる。Walmartは世界最大のスーパーマーケットチェーンであり、Voice Orderの導入で一気に音声ショッピング利用者を増やす可能性はある。ただ、Voice Orderでは最初に「OK Google, talk to Walmart」と呼びかける手間があり、この点においては、ダイレクトにショッピングができるAmazonに軍配が上がる。
実在店舗にネット、音声アシスタント、ロボット配達といったテクノロジーを組み合わせた小売業界の競争は今後ますます激しくなりそうだ。
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