電通の社内横断組織デジタル・クリエーティブ・センターと電通クリエーティブXも、昨年に続き参加。期間中に開催されたトレードショーで世界に向けた展示とプレゼンテーションを行った。そのうちの1つが「FATHER’S NURSING ASSISTANT」という製品。なんと、父親専用の授乳・寝かしつけデバイスだという。
・父親が授乳できる!?
育児におけるストレス・悩みの多くは寝かしつけと食事。特に日本の赤ちゃんの睡眠時間は世界的に見ても短い、と言われている。寝かしつけに効果があるのは添い寝をしながら授乳することだが、そうなるとどうしても母親に負担がかかってしまう。それなら父親も授乳できるようにすればいい。そんな大胆な発想から生まれたのが本品だ。小児科医やベビーシッターからのアドバイスを参考に、赤ちゃんが授乳時に手を胸に当てる習慣があることや、胸の柔らかさで安心感を持つという点に着目。母親が授乳する状態に近いデザインにすることで、母親と同じような寝かしつけを実現する。
・技術の進化で育児を後押し
本体は片側がミルクタンク、もう片方で授乳できる仕組み。さらにアプリとの連携により、赤ちゃんの授乳や入眠のタイミングなどをセンシング。より視覚的に赤ちゃんの状態を捉えることができる。素材は柔らかな加熱プラスチック。赤ちゃんが口にくわえても安全だ。コンセプト段階のため、今のところ製品化は未定。ただし、同社は他にも現実性の高い製品コンセプトを発表しているため、早い段階での開発が期待できそうだ。
イクメンがもてはやされる時代とはいえ、父親の育児参加率はまだまだ低い。テクノロジーで男女分け隔てなく子育てができるなら万々歳である。
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