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ボーイング主催のパーソナルフライングデバイスコンテスト「Go fly」!ファイナリスト5チームを発表

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大型旅客機メーカーのボーイング社が、パーソナルフライングデバイスコンテスト「Go fly」を主催。世界101か国3500人以上の応募者の中からファイナリスト5チームが発表された。

・一人乗りヘリコプターからフライングオートバイまでさまざま

本コンテストの主旨は安全で静かで超小型のVTOL(垂直離着陸機)の開発。条件は垂直またはほぼ垂直の離陸および着陸能力で、給油や再充電をせずに20マイル(約32キロメートル)の区間内で人間を安全輸送する個人用飛行装置であること。その他、形状や設計は応募者の自由となる。

専門家による厳しい審査の結果、選ばれたのは5チーム。アメリカのDRAGONAIRが考案したのはセグウェイを彷彿とさせる「エアボード2.0」。一人乗りの全自動式マルチヘリコプターで、立った姿勢のまま乗客を輸送する。機体に付けられた2つのハンドルでバランスを取りながら、乗客自身が運転していくというもの。

オランダのデルフト工科大学のチームは「silverwing:s1」というフル電動のフライングオートバイを提案。乗客がレースポジションに座っている状態で自律的に離陸。水平飛行した後、自動で着陸する。本体には2つの電動ファン、安全を考慮した助手席のシェルを実装。主翼に着陸装置とバッテリーパックを搭載している。

テキサスのA&M大学ハーモニーチームからは「アリアフライングマシン」が登場。 騒音を最小に抑えた小型回転翼機で効率と安全性、信頼性を重視した設計だ。パイロットが卵型のカプセルに入り、大きな逆回転する同軸ファンの上で操縦する仕組み。

ロシアの会社aeroxoはチルトローターフライングオートバイを発表。機体には4つの傾斜したバンクに配置された16のダクテッドファンを使用。ヘリコプターのVTOL機能と固定翼航空機の航続距離、速度を兼ね備えている。

最後はカリフォルニア州フォルサムを拠点とするエンジニアリング会社Trek Aerospaceの「flykart2」。スポーティなレースシートを持ち、安価に製造できるよう設計されている。

・優勝賞金は100万ドル!

今後の選考予定は次のとおり。まず、ファイナリストは2020年第1四半期にボーイング社が行う飛行ショーでコンセプトの機能性を証明する。そこでそれぞれの性能、スピード、耐久性、VTOL能力、騒音レベルを評価。最優秀賞1チームを決定する。

優勝賞金は100万ドル(約1億1000万円)。最も静かで小型のコンプライアント航空機には次点として25万ドル(約2800万円)、“最先端技術の破壊的な進歩”が見られた作品には10万ドル(約1100万円)の賞金が与えられる。

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