毎日のように使うシャワー。蛇口をひねってから何秒で熱いシャワーを浴びられるだろうか。水が湯に変わるまで出し続ける水は、ムダそのものだ。

このムダを無くそうと、フランスのスタートアップ「INMEN」が、一滴目から熱いシャワーが使えるスマートシャワー「INSENS」を開発した。

・瞬時にお湯を出す電子ミキサー

一滴目から熱い湯が出るという、INSENSの大きな特徴。これは、瞬時にお湯を出す電子ミキサーが内臓されていることに起因する。水は適正温度になるまで貯えられ、タッチボタンを使用すると、最初の一滴から熱いお湯が出るという仕組みになっている。

このシャワーは個人やホテル経営者、病院などを対象につくられた。多数のシステムプログラミングを取揃えており、さまざまなニーズに適応できる。INSENSは100%フランスで製造されている。

・自動調整して節水を促すインテリジェントセンサー

インテリジェントセンサーも備え付けられており、体を石鹸で洗っているときには水が自動的に止まる。節水のために自動調整してくれるのだ。

しかし、寒い冬はお湯を流しながら石鹸を使いたいときもある。そんなときは、自動調整設定を変更すればよい。ユーザーのニーズに合わせて設定できるのが嬉しい。

地球環境保全に寄与することを示す「エコラベル」の承認を受けたフィードフォワードフロー制御が、タイマーや流量計、水消費量をリアルタイム表示してくれる。

INSENSはラスベガスの電子機器の見本市（CES）で発表され、欧州の見本市にも3月中旬に出店した。発売は2019年4月を予定。

毎日の生活に役立つエコなアイテムが、また1つ誕生した。

INSENS