システムエンジニアのDavid Knell氏は、KickstarterやIndiegogoといった資金調達プラットフォームで、開発中の新しいアプリやガジェットを見つけるのが趣味だという。

ただ、どちらのプラットフォームも、モバイル端末にあまり対応しておらず、KickstarterはiPhoneのみ、Indiegogoについてはモバイル不対応で、どちらもiPadには対応していないといった点に不満をもっていた。

しかも、一通りの情報をキャッチするためには、それぞれのプラットフォームを見て回らなくてはならず、興味深いプロジェクトを探すのも一苦労。そこで、そんな不満点を解消すべく、自ら「FunderCloud」というアプリを開発したという。

「FunderCloud」は、 iPhoneだけでなくiPadでも利用でき、Kickstarter、Indiegogoの両プラットフォームの情報を集約し、一挙にまとめて閲覧できるという大変便利なアプリだ。両サイトに掲載されているプロジェクトの情報は、サイト、人気、制作期間、終了時期、場所、カテゴリーといったトピックでフィルターをかけて分類することができ、目当てのプロジェクトを見つけやすくなっている。また、お気に入りのプロジェクトのキャンペーン終了が近づくと、アラートを送って知らせてくれるのもありがたい機能だ。

「FunderCloud」は個人が制作したもので、開発から利用者の問い合わせ対応まで、すべて1人でおこなわなくてはならず、作業の負担が大きいために、アプリの利用料金は1.99ドルと有料になっている。とはいえ、ユニークなプロジェクトに興味がある人、投資を考えている人にとって、両プラットフォームにまたがって一括で情報を検索できるアドバンテージは大きいだろう。

現在のところ、KickstarterとIndiegogoのみを網羅しているが、今後要望があれば他サイトにも対応する可能性があるという。

FunderCloud