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AIを活用したロボットアーム型の食事介助ロボットシステムが米国で開発される

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米ワシントン大学の研究チームは、2019年3月、人工知能(AI)を活用したロボットアーム型の食事介助ロボットシステム「ADA」の開発に成功した。

食べ物の種類や大きさ、形状などに合わせて、フォークでユーザーの口元までこれを運び、自動で食べさせてくれる仕組みだ。

・AIを活用し、自動で食べさせてくれるロボット

私たちは、食事を摂る際、食べ物の種類や形状を認識し、最適な角度や強さを判断してフォークでこれを突き刺し、口元まで運んで食べている。

この一連のプロセスをロボットシステムで自動化したのが「ADA」だ。

「ADA」では、搭載されたカメラと触覚センサーで対象となる食べ物を感知し、物体検出アルゴリズム「RetinaNet」が食べ物の種類や大きさ、形状を特定。

この結果をもとに、別のアルゴリズム「SPNet」が対象物をユーザーの口元に運ぶのに最適な方法を指示すると、角度や強さなどを考慮しながらフォークで対象物を突き刺し、カメラでユーザーの顔を追跡しながら、ユーザーが食べやすい距離まで届ける流れとなっている。

・食事介助を必要とする人々の自立的な生活をサポート

2010年の統計データによると、約100万人の米国成人が食事介助を必要としているという。

「ADA」は、食事介助を必要とする人々の自立的な生活をサポートし、生活の質を向上させるのに役立つ手段のひとつとして、期待が寄せられている。(文 松岡由希子)

University of Washington

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